ｰ福太郎の部屋ｰ

福太郎「どっちなんやろに」

クロ「なにが?」

福太郎「いや。今日ってクリスマスイヴやん」

クロ「そうだな」

福太郎「世間的には今日ケーキとか食べるん?それともクリスマスの明日に食べるん?」

クロ「そりゃ……」

メリー「えーと……」

すっきー『あれれ……』

福太郎「どっちもってってことでええんかな」

クロ「いいんじゃねーの?」

福太郎「まーせやろね。スーパーいったら惣菜やなんやかんや色々売っとったし」

すっきー『しかし、なんかこうクリスマスって感じがしないっすね』

福太郎「ほな、やっぱり隙間にイルミネーションを……」

すっきー『それは結構っす』

福太郎「レジとかで結構ですっていうたらYESって意味で取られるときもあるよな」

すっきー『なんで今、それをいうんすか』

福太郎「押すな押すないうたら押せっていう振りっていうパターンとか」

すっきー『だからなんで今それをいうんすか!』

福太郎「……」

すっきー『……』

福太郎「ツリーでも刺しとこか」

メリー「刺すものだっけツリーって」

ミツバ『登るものですよ』

クロ「木があったら登るんじゃないネコ科」

福太郎「というても小さいツリーやけどね。百均でうっとった」

グイグイ……

すっきー『だからなんで私の家(隙間)に刺すんスか!やめてくださいよ!』

福太郎「いや、クリスマスを彩ろうかと」

すっきー『どこの家庭で隙間にイルミネーション突っ込んだり、ツリー突っ込んだりするんすか!』

福太郎「あはは」

メリー「ご主人様、ご機嫌♪」

クロ「ご機嫌の方向が大分おかしいけどな」

福太郎「んー、ほな直接すっきーいじろか?」

すっきー『なんでっすか!っていうか、直接に無いにしろ今の今までひとのこといじりっぱなしだったじゃないですか!』

福太郎「んー、せやね」

すっきー『は、反応薄……』

メリー「でも、確かにご主人様って反応薄いよね」

福太郎「そーいうけどなぁ。目のまえで何度もスプラッタする人見続けたら大抵の事には動じん用なるで?」

クロ「それはそれで違うけどな」

福太郎「んっ、でも……雪降ってりんねセンセが破裂したらクリスマスカラーやな」

メリー「破裂って……」

クロ「そんな血にまみれた肉片と雪のイルミネーションはごめんだろ」

福太郎「そーなんよ。せやから雪が降っても積もらんよーにだけは願いたい。」

すっきー『本人の被害より福さんの被害のが大きいっすもんね。』

福太郎「ほんまになぁ。さて、ほんならご飯にしょーか」

クロ「晩飯何にしたんだ結局」

福太郎「ローストビーフ」

クロ「なんでりんねの話ししたあとに半生肉……」

福太郎「お肉が食べたい言うたんクロやん」

クロ「いったけどよ……。」

メリー「ご主人様、ケーキは?」

福太郎「んっ、買ってきたよ。ショートケーキやけど別で苺買ってきたけん更に盛ったげる」

メリー「わーい♪」