第参夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「みんな、ちょっとええ?」

クロ「なんだ?」

メリー「なに?」

すっきー『なんすか?』

福太郎「率直に聞くけど……クリスマス何かしたい?」

クロ「本当に率直だな」

福太郎「んっ、いや俺とミツバだけやったらテキトーなんやけどみんなもおるしそこん所どないしょーかと思って」

メリー「何かしたいって?」

福太郎「たとえば……何か食べたいもん有るかとか」

クロ「肉と酒」

福太郎「りんねセンセとお酒かぁ。色んな意味で危ない組み合わせやな」

クロ「腐った肉何かいるか!」

福太郎「こらこら、腐ったはアカンやろ。」

すっきー『っというか、りんねせんを肉扱いってのもどうなんすか……。』

福太郎「いや、なんかもう……あん人が流血してなかったり欠損してなかったりせーへん時のが少ないんやもん。今朝やって……」


~~

福太郎『んっ、センセ。おはようさん』

りんね『福太郎くん、おはよう。ごめんなさいね。ちょっと急いでるから!』

福太郎『えぇ、転ばんように気つけて』

りんね『はーい、いってきまーす』

ポトッ

福太郎『あら、センセ何か落としたでー……』

目玉『ギョロ』

福太郎『わぁ……目玉落としていっとる』

~~

クロ「……」

メリー「……」

すっきー『……』

福太郎「あれ、もらっといたら目玉の親父になったかも」

クロ「いや、そうじゃないだろ」

福太郎「んっ、目玉の母さん?」

クロ「そうでもねーよ!お前も色んな意味で怖いな!」

福太郎「妖怪に怖いとか言われてもなぁ」

メリー「ええと、なんのお話しだっけ?」

すっきー『クリスマスの話っすよ』

福太郎「せやったね。ほんならクロは肉とお酒やね」

メリー「私、ケーキ食べたい」

福太郎「んっ、何ケーキにしょうか」

メリー「苺がいっぱいのってるのがいいわ」

福太郎「了解。ミツバは……ちくわ?」

ミツバ『わーい、ちくわうれしーです!』

クロ「ちくわかよ……。」

福太郎「あとはすっきーはどう?」

すっきー『私っスか?でも、私はモノを食べられないし……気を使ってもらわなくてもいいっすよ?』

福太郎「んー……せやったら隙間にイルミネーションでも灯そか?」

すっきー『部屋(隙間内)がちかちかしそうなんでやめてくださいっす。』

福太郎「……ちぇ」

すっきー『やる気満々だったんすか……』

福太郎「ほんなら、どっかから髪の伸びる人形とか捜してこよか?」

すっきー『意味が分かんないっす!そんな物ぜんぜん欲しくないっすよ!』

クロ「どっから持ってくる気だよ」

福太郎「いや、あてはないんやけど……。っいうか、みんなアレなんやね。」

クロ「ん?」

福太郎「プレゼントとかは欲しがらんのやな。ミツバはちくわやけど」

クロ「そんな歳でもねーよ」

メリー「……」

福太郎「メリーちゃんなんか欲しいんならいうてもええんよ?」

メリー「んーと、えーと……それじゃーIPad」

福太郎「あら、予想外」

クロ「あ、そういうんなら私も欲しいな」

福太郎「一応聞くけどなに?」

クロ「スマホ」

福太郎「わーお」
100/100ページ
スキ