第参夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠(女)「福ちゃん、エロゲさせてー」

クロ「ブッ!」

メリー「きゃー!」

悠(女)「おわ、メリーちゃんが顔射されてる」

クロ「死ねっ!」

ブンッ!パシッ!

悠(女)「こんなに可愛いあーしに向かって死ねっていいながら湯呑ぶつけようとしてくるのはどういう了見だ」

クロ「純粋な怒りだよ!」

福太郎「はい、ふきふきしょーな」

メリー「ふぇーん」

クロ「いきなりなんなんだ」

悠(女)「いや、いえの広間で大音量でエロゲしてたら恋に追いだされたんだ。」

クロ「当然だな」

メリー「もー、お洋服着替えてくる」

福太郎「ん、それがええね」

悠(女)「手伝おう」

メリー「結構よ!」

悠(女)「ちぇ」

福太郎「んで、ゲームするんやったらべつにええけど」

クロ「いいのかよ……」

福太郎「せやけど、音量には注意してよ」

悠(女)「怨霊……でるのか」

福太郎「いや、出るかも知れんけど。そっちはまぁええやん」

クロ「怨霊が別にいいってのもおかしいな」

福太郎「あんまり、艶声が漏れたら」

悠(女)「おっきしちゃってあーしを襲っちゃう?やーん」

福太郎「りんねセンセが何事かと乱入してくるやろうし、色々と出血しながら」

悠(女)「それは怖いな」

福太郎「せやろ?あのひとこの前足元が暗かったけんて首引っこ抜いて、ボールのように持って地面見ながら帰ってきたいうし」

クロ「なにが困るって、万が一にもそれみちまった一般人はトラウマなんて生易しいもんじゃねーぞ」

悠(女)「チビってもおかしくない恐怖だろうな……。」

すっきー『ですけど、その話しと音量の話しはちがうことないっすか?』

福太郎「そこはスルーで」

悠(女)「なんかいった?あーしがかわいいって?」

福太郎「んっ、言うとらんよ」

悠(女)「んー、シンプル♪」

クロ「意味が分からん奴め」

悠(女)「じゃあ、意味が分からんついでにコンセントさしてくれ」

クロ「……」

サクッ!
悠(女)「痛っ、あーしに突き刺してどうする!穴開いてないだろ。いや、穴に刺されるのも困るんだけど」

クロ「うるせーよ!」

福太郎「ええパソコンやな。最新の奴やん。これスライドするんやろ?」

悠(女)「そうそう。奮発して買っちゃったんだ。」

クロ「金が有るんだな」

悠(女)「有るわけじゃないけどね。パンツって売れるから」

福太郎「そういうんは危ないで」

悠(女)「冗談だよ。あーしは買う側だ」

クロ「更に悪いわ!」
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