第参夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

メリー「結局仲いいのよね」

恋「よくない!」

悠「恋がおれに惚れてるんだよ」

恋「ほ、ほほ、惚れとらんわ///!」

福太郎「あら、可愛らしい反応やな」

クロ「そういや字も似てるな」

悠「あー?」

福太郎「「恋」と「悠」?んー……下心だけちゃう?」

悠「「変」と「恋」なら似てるけどな」

恋「変はお前の事じゃろ」

クロ「変態な」

悠「失礼なこというなおれのへんはこっちの「攀」だ」

クロ「読めねーよ」

福太郎「攀(へん)や」

悠「っか、文字表記でしか分からない会話を歯やめよう。」

恋「なにをいっとんじゃお前は」

悠「世界の……理かな」

クロ「ついに壊れたか」

悠「クリスマスには首輪とリード買ってやるからな」

クロ「ブッころ」

福太郎「首輪はええんちゃう?パンチが効いてて」

クロ「どういう意味だ」

悠「闘犬がつけそうなごつごつでとげとげのヤツ」

クロ「そんなもん首にまいたら痛いだろ!!」

悠「じゃあ、普通の首輪か」

クロ「首輪からはなれろ!」

福太郎「チョーカーとか?」

クロ「いや、別にいらねぇよ」

悠「クロもメス……もとい、女の子なんだ。少しくらいオシャレしても」

クロ「いや、待て。お前今メスったろ。危機のがさなかったぞコラ」

悠「耳のいい奴め」

恋「っというか、洒落気に関しては悠がどうのこうの言える立場では無かろうに」

悠「どういう意味だ」

恋「自分の格好を見てモノを言えといっとるんじゃ」

悠「……?」

クロ「わかってねーな。あの顔」

福太郎「まぁ、悠はある意味、年中固定な服装やからね。」

悠「軍隊降ろしの軍パンは頑丈だ。コレ一本でへたすりゃ数年は持つ。シャツだってウチの真桜を見てみろ春夏秋冬通してあの紙みたいなワンピースだけだぞ」

クロ「それはそれで間違ってるだろ」

福太郎「まぁ、着たいもん着るいうんはそんな感じなんやろね」

恋「うちのは筆頭がこれじゃからな」

悠「おれがぴっちりした服とか、カジュアルな服着てた方が逆に変だろ」

福太郎「…………想像でけんなー」

クロ「多分、見たら死ぬんだよ」

悠「なんの都市伝説だ。」

恋「呆れてしまうわ」

悠「お前だって年中そのキャバ嬢がきそうな、ミニスカ着物だろ」

恋「変な例えをすな!」

悠「あっ、お前の良いところが見つかったぞ」

恋「なんじゃ」

悠「膝枕としては優秀」

恋「肘鉄!」

ゴッ!
悠「グフッ!!」

福太郎「顔面への肘鉄は……痛そうやね。」
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