第参夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「あふ……。」

紫「あら、眠そうね。」

福太郎「えぇ、まぁ……」

霊夢「むしゃむしゃ……規則正しい生活できてないんじゃないの?」

福太郎「いま、寝ようとおもたところにアンタらがきたんやけどね」

霊夢「なにこの蜜柑甘いわね。蜜柑のくせに」

紫「落ちつきなさいよ。すっぱい蜜柑なんて美味しくないでしょ」

福太郎「……タバコ吸ってきます」

クロ「いや、諦めるなよ。もっとガツンといえよ!」

福太郎「まぁ、ええやないの」

クロ「いいこたぁないだろ」

福太郎「はは、えーと……ライターは……あれ?」

紫「これじゃない?」

福太郎「あぁ、どーも……って、手だけこっちに持って来んといてください」

紫「ふふふっ」

霊夢「そうやって横着するから太るのよ」

紫「ふふっ、太ってなんかないわよ!失礼ね!」

霊夢「めちゃめちゃどうようしてんじゃない。むしゃむしゃ」

メリー「れーむさんってよっく食べるよね。」

霊夢「食いだめしとかないと勿体ないでしょ」

福太郎「うちは食べ放題のバイキングとちゃいますけど」

紫「霊夢は貧相よねぇ~」

霊夢「嫌味のつもりかは知らないけどアンタのだらしない身体よりマシよ」

紫「きぃーーっ!」

福太郎「ふーーっ……まぁまぁ。」

クロ「どうでもいいけど人ん家で騒ぐなよ」

紫「ねぇー、福太郎さん。ひどいとおもわないー?」

福太郎「せやねー」

霊夢「紫がふざけてるだけでしょ」

福太郎「せやねー」

クロ「話し聞いてないだろ」

福太郎「そなこたぁないよ」

メリー「あ、ちゃんと聞いてたんだ」

福太郎「まぁ聞いとったけど……俺個人の意見は別にだらしなーもひんそーでもないと思うよ」

紫「あらぁ、嬉しいわ」

霊夢「はいはい。」

福太郎「あ、そや。話しは変わるんやけど……お二人は愛ってなんやと思います?」

霊夢「腹の足しにならないもの」

紫「憎悪と紙一重なもの」

福太郎「はい、どーも」

紫「なんなの今の?あっ、もしかして遠回しの告白いやーん、ゆかりん困っちゃう~♪」

福太郎「コーヒー淹れるんやけど、なんかあったかいもん飲む?」

霊夢「お茶と茶菓子と蜜柑のおかわり」

メリー「まだ食べるの?!」

福太郎「はいはい」

紫「ちょっとーなに無視してるのよー」

福太郎「えっ、なんかいいました?」

紫「貴方もときどき図太いわね。」

福太郎「んなことないですよ」

霊夢「アンタがねちっこいのよ」

紫「そんなことないわよねぇ?」

福太郎「んっ」

紫「なによその曖昧な返事は!」

霊夢「うるさいわねぇ静かにしてなさいよ」
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