第参夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「うー、寒い寒い」

クロ「もう、我が物顔ではいってくるよな」

悠「福ちゃん、ゴッドイーターやろうぜ。ゴッドイーター2やろーぜ。」

福太郎「んー、今日発売やってんね。でも、俺ヴィータもってないし、もちろんゴッドイーターも買ってないよ?」

悠「大丈夫、ちゃんと三つある」

クロ「なんでだよ……。」

悠「おれのとおれの半身のと予備のだ」

福太郎「悠はアレ、ゲーム機とゲームはふたつそろえる人?」

悠「いやーはは」

クロ「否定しないぞコイツ」

悠「いいから、やろうぜ。半身のデータだからどうなってもいいし」

福太郎「兄弟で仲悪かったらこういうことで喧嘩になるんやろなー」

悠「兄弟でもないけど喧嘩は日常茶飯時だ」

福太郎「それはそれでどーなん」

悠「向こうが絡んで来てるんだおれは悪くない」

クロ「そういう事いうやつはたいてい向こうも同じこと言われてんだぞ」

悠「後ろからショットガン、後ろからショットガン!」

クロ「私を撃つんじゃねーよ!」

悠「モンハンだったらもう対人戦になってるからな」

福太郎「いや、モンスター狩ろよ」

悠「この前深夜にオンラインやってたんだけどひとりうっとおしいのが入ってきてな、三人で囲んでボッコボッコにしてやったよ」

クロ「マナーは最悪かお前」

悠「最初に吹き飛ばしてきたのはそのうざい奴だったんだよ。だから、散弾で動き止めてガンスの砲撃でふっ飛ばしたり、大剣で跳ねあげたりしてやった」

福太郎「三人は知り合いなんや」

悠「おれ、禅、稲葉」

福太郎「んー……あ、ラジオの子らか」

悠「平日の夜中まで付き合ってくれるのはアイツらくらいだよ。ただ、おれのハンターランクが初日からやり続けて百六十オーバーに対して禅のハンターランクが五百オーバーという脅威を見せつけられたんだけどな」

クロ「よく分かんないんだけど、凄いんだな」

悠「軽くけた違いにな。ヘタしたらソロで闘技場Sランクとれんじゃね?くらいに」

クロ「だから、私には例えがわかんねーっての」

悠「後ろからブレスガン、後ろからブレスガン!」

クロ「だからやめろっ!」

福太郎「せやけど悠はモンハンには本気出すんやろ?」

悠「そうだけどな。おれもな相当なPSを持ってると自負してる部分はある」

クロ「PS?」

悠「プレイヤースキルに決まってんだろ!!」

クロ「しらねーよ」

福太郎「ほんで?」

悠「おれはソロで集会場をクリアできるレベルだったとしたら、禅は裸ソロで集会所クリアできるくらい差がある」

福太郎「上には上がおるんやな」

悠「そうなんだよ……っか、さっきから何回死んでるんだよ」

クロ「うるせーよ!私は初心者だぞ!なんでいきなりデカイのと闘わせるんだよ!」

悠「コイツの素材が欲しいからだよ」

福太郎「んっ、倒したで」

悠「さすが福ちゃんいい所どり」

福太郎「んー……どーも」

クロ「いや、褒められてないだろ……」
61/100ページ
スキ