第参夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

霊夢「ずるるるっ。なるほろね~。ゴクッ、ここは外の世界なのね。ずるるるっ。」

福太郎「そーいうことんなります」

クロ「めちゃくちゃ食ってんな」

すっきー『カップうどんを三啜りで食べきる人って始めてみたっス』

霊夢「こっちの世界は食べ物がいいわね。三食どころか四食でも五食でも食べられるじゃない」

福太郎「まぁ、食べれますけど。普通はそこまで食べやしませんけどね」

霊夢「せっかく来たんだから食べなきゃ損でしょ!」

福太郎「ウチはお店かなんかとちゃいすよ?」

霊夢「いいのよ。食べ物さえ出してもらえれば」

クロ「巫女ってのは山賊かなんかか?」

霊夢「これ飼い犬?」

クロ「犬じゃねーよ!」

霊夢「犬でしょ」

福太郎「クロは全員が全員犬っていうな」

すっきー『やっぱワンちゃんなんですね』

クロ「大神だよ!」

霊夢「お風呂入りたいんだけど」

クロ「お前はお前で本当に自由だな!」

霊夢「なによ、寝る前にはお風呂はいるでしょ」

福太郎「せやね」

クロ「お前もなっとくしてんな!だいたいずうずうしすぎるだろ!」

霊夢「お客はもてなすものでしょ?」

福太郎「一理あるね」

クロ「客じゃなく侵入者だろ!やってることはただの強盗だぞ!」

福太郎「まぁまぁええやないの。お風呂はこっちや」

霊夢「私がいうのもなんだけど従順すぎない?」

福太郎「んー……というか、俺もはよ寝たいんよなぁ。もう十二時まわっとるし」

霊夢「なるほどね。まぁ、我慢しなさい」

福太郎「出るまでは起きとれいう意味やね」

霊夢「理解が早くて助かるわ」

福太郎「タオルは自由につこうてくれてええけどウチに女もんの着替えなんかはないんであしからず」

霊夢「仕方ないわね。」

福太郎「ほな、ごゆっくり」

クロ「ごゆっくりじゃねーよ!」

福太郎「……ゆっくりしていってね?」

クロ「やかましい!」

福太郎「クロ、そんなに怒りまわりょったら神経切れてまうで」

クロ「がるる!」

メリー「犬でいいじゃない。可愛いよ?」

クロ「私は大神だっての!犬と同レベルに扱うな!」

福太郎「上位互換みたいなもんやろ。」

クロ「なめんなっ!」

メリー「シベリアンハスキーとかカッコいいのに」

すっきー『土佐犬なんかも大迫力っすよ』

クロ「犬だろ!」

福太郎「犬やね。けど、狼いわれても日本狼とその他狼の細かい種類って知らんしなぁ」

メリー「ケルベロスって狼?」

福太郎「アレは地獄の番犬やから犬やね」

メリー「犬の方がカッコいいよ!」

クロ「魔界の生き物と大神の私をいっしょにすんな!」

霊夢「どっちにしても獣でしょ」

クロ「うるせーよ!」
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