第参夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「ぐぅぅ……みと、こんどりぁ~……」

クロ「なんちゅー寝言だよ」

福太郎「原始の時代に帰った夢でも見とるんかいな」

メリー「みとこんどりあって食べ物?」

すっきー『そのドリアじゃないっすよ』

メリー「違うの?」

福太郎「微生物的な奴やわ」

悠「んんっ……それは……カブトムシ……ですか……?か、かぶとぉ……。」

メリー「……ご主人様、なんか怖い」

福太郎「んー……何の夢なんかは聞きたいような聞きたぁないような感じやね」

クロ「確かにこえぇな。」

すっきー『っていう、寝言ってこんなはっきりいうもんでしたっけ……。』

悠「のどぐろぉぉぉ!」

メリー「きゃー!」

クロ「わぁー!」

すっきー『ひぃっ!』

福太郎「んっ、おはよう」

悠「はぁ……えっ?あぁ。おはよう……おれ、寝てたのか」

福太郎「素朴な疑問なんやけどどんな夢見とった?」

悠「えーと、豚マンに押しつぶされる夢」

福太郎「へぇー」

クロ「嘘つけ!!」

悠「いや、マジだべ」

メリー「みとこんどりあは?」

悠「ミトコンドリア?真核生物の細胞小器官がどうした?」

福太郎「ミトコンドリアの夢は見んかった?」

悠「どんな夢だよ」

福太郎「それはこっちの疑問なんやけど……」

悠「あー、少し寝たらすっきりしたー。福ちゃん悪いな寝かせてもらって」

福太郎「んっ、別にええよ」

悠「さーて、帰るかな」

福太郎「んっ、気つけて」

悠「またにゃー」

福太郎「っていうか、今何時?」

クロ「十一時五十九分」

福太郎「時間変更線まえ……くんな真夜中によーあるいて帰れるわ。」

クロ「だな」

「きゃっ!?」

福太郎「ん?」

「痛たた……もー!なにすんのよ!って、萃香!どこいったコラー!」

福太郎「あのー……」

「何よ!」

福太郎「す、すません」

「って、だれ?」

福太郎「御堂福太郎言います」

メリー「私、メリーさん」

クロ「大神クロだ」

すっきー『すっきーっす』

「なにここ妖怪の溜まり場?」

福太郎「俺は人間なんやけど……あの、良かったら自己紹介してもらえませんやろか」

霊夢「博麗霊夢よ」

福太郎「霊夢さんは察するに幻想郷のひと?それとも妖怪?」

霊夢「誰が妖怪よ」

クロ「この女は人間ぽいぞ霊力は人の域をはるかに超えてるけど……」

福太郎「そっか、ええとほんならいつもの説明がいりそうやな」
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