第参夜『福太郎の不思議な日常』

ー池袋西口公園ー

福太郎「三連休も最後やなー」

悠「いや、聞きたくないっ!」

福太郎「……」

悠「……」

福太郎「三連休」

悠「いや、聞きたくないっ!」

福太郎「……」

悠「……」

福太郎「三連星」

悠「オルテガ、マッシュ、奴にジェットストリームアタックを仕掛けるぜ!」

福太郎「ちゃんと聞いとるんは聞いとるんやな」

悠「やめてよもう、ひとりでジェットストリームアタックしちゃいそうになったじゃない」

福太郎「踏み台にされんようにな」

悠「ガンダムには勝てません」

ゆえ「ざくとはちがうのだよざくとは……」

福太郎「んっ、いつのまにかファースト談義になってしもたな」

悠「おれは誰がなんて言おうとGガンダムだけどな」

福太郎「悠は熱いん好きそうやしな」

ゆえ「ばくねつごっどふぃんがー……」

悠「可愛いだろ」

福太郎「間髪いれずにいうて来たな」

悠「昨日の娘とはまた違う愛嬌だろ」

福太郎「せやね」

悠「よく食べるんだぞ」

福太郎「そこアピールポイント?」

悠「一日大型ジャー九個分くらい」

福太郎「パナィなぁ」

ゆえ「ぜんぜんよゆう……」

福太郎「さらに余裕を見せとる」

悠「凄いだろ凄過ぎて……おれは冷たい汗が止まらない」

福太郎「怯えとるよね」

後楽「なーに、おじさんに投資してみなって余裕で10炊飯ジャーも余裕だぜ」

ヒュバッ!ドッ!
悠「まぁ、ドブに捨てるよりかは食費に使う方が全然いいんだが」

福太郎「いま、ものっそい勢いで裏拳いれたよな」

悠「いや、肘だ」

福太郎「肘かぁ」

ゆえ「おぢさんのかおぶらっくほーるまんみたくなってる……」

福太郎「穴開き?!」

悠「四次元殺法!!」

福太郎「というか、俺はそんなに筋肉マン知らんのやけどな」

悠「ブラックホールマン知ってるのは中々のもんじゃないか?」

福太郎「筋肉バスターもしっとるよ」

ゆえ「できる……」

福太郎「マジで?!」

悠「おれもできなくもないが……多分相手以上にこっちがダメージ喰らう」

福太郎「それはただの自爆ちゃう?」

悠「ちなみにナイアガラバスターをリアルに使える女も知ってる」

福太郎「すげぇ……」

悠「それをいつかされないかと思うと……やっぱり背筋に冷たい汗が止まらない」

後楽「あらゆる事に冷や汗ってるな兄ちゃん」
するする……

悠「お前はそうやって人の財布抜こうとしてんじゃねぇ!」

後楽「倍にして返すからよぉ!!」

悠「待てや、ゴラァァ!!」

福太郎「……」

ゆえ「……」

福太郎「アイスでも食べる?」

ゆえ「たべる……」
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