第参夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

雪娘「ふにゃ~……」

福太郎「十分と持たんかったね」

悠「いったいどんな激ハードな羽根突したらこんなことになるんだ」

恋「普通にしておっただけなんじゃかのぅ……」

雪娘「ご、ごめんなしゃい……楽しくてつい……」

悠「虚弱な妖怪って始めて見たわ」

恋「というより、悠の知り合いの妖怪が異常に図太すぎるのじゃ」

福太郎「扇風機まだ出したままでよかったわ。」

悠「福ちゃん、氷使っていいか?」

福太郎「ええよ。たらいに水張って足つけといたら少しはマシになるやろし」

クロ「見てるこっちが冷えてくる」

恋「まだ日中は雪にとって暑過ぎたかのう……それにしても手際が良いわ」

悠「暑過ぎってマジか……おれなんてもうホットカーペット起動してるのに」

福太郎「お店とかは暖房いれとるところあるし……早わないんかな?」

雪娘「ふぅ、ありがとうございます。もう大丈夫です」

恋「体を動かすのはまた後日じゃな。どれ対戦ゲームでもやろう」

雪娘「はぁーい」

悠「対戦ゲームって……お前ら本当に妖怪か?」

福太郎「プレステ3やったらジョジョ、スーファミやったら格ゲーそこそこあるけど」

恋「過多よっとるな」

悠「スーファミのゲームは神ゲーが多いんだよ。格ゲーは苦手だから大きなことは言わないけど」

福太郎「逆に俺は格ゲーだけやからね」

悠「オセロも鬼強だろ。」

恋「落ちものがよいかな」

雪娘「簡単なのがいいなー」

悠「おれが参加したら二人とも泣かしそうだから、こっちでクロの毛でもブラッシングしてるかな」

クロ「お前の前で動物形態になんかなるか」

福太郎「ほんなら、俺は少し早いけど夕飯の準備でもしとろかな」

悠「手伝うわ。あらゆる動物を極楽へいざなうブラッシングを拒否られたし」

クロ「おい、何だよソレ、ちょっと気になるだろ……おいって!」



~野郎料理中~



福太郎「ごはんでけたでー。アツアツのラーメン」

クロ「あったまっていいな」

雪娘「……ラーメン」

悠「おいおい、調子にのんなよ。余分な妖怪の分なんてないぞ」

雪娘「あぅ…」

恋「コラ、悠!」

福太郎「というわけで、雪娘ちゃんには余りものの冷やし中華でええよな」

悠「ちなみにトマトは半氷させたシャーベット状だ」

雪娘「わあっ!!」

恋「待てコラ!そんな豪華なの恋は食うたことないぞ!?」

クロ「コイツら口の割に甘いな」

メリー「ご主人様はいつものマイペースな気もする」

悠「そもそもお前も妖怪の端くれならもっと活力というか気合をだな……」
がりがりがりがり!!!

福太郎「かき氷たべる?」

雪娘「うん♪」

恋「優しい……ずるい……」
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