第参夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「んまい棒って超ド級の駄菓子だよな。この人工味がたまんない」

福太郎「コンポタが王道。せやけどあえてのタコ焼き味。」

悠「福ちゃんがタコ焼きなら、そっちのが王道じゃないか?」

福太郎「関西人=タコ焼きいう発想はイマイチやで」

悠「串カツ?」

福太郎「んー、俺は串カツよりタコ焼きかな」

悠「たこ焼きなんやないかーい」

揺光【なんとも緩い漫才よのぉ】

クロ「ってか、「なんやないかーい」って発言がもうボケだよな」

悠「おいおい、ツッコミもボケに変えちゃうって……おれ天才なんじゃね?」

福太郎「天災やね」

悠「あれ、微妙に発音が……気のせいか。それより九尾でたぞ、九尾」

揺光【妾はここにおるぞ?】

悠「お前じゃなくてゲームの方」

福太郎「使いやすい?」

悠「ド強い、移動速度は遅いけど□×3からの△連打が恐ろしく強い、尻尾ハリケーンだ。」

揺光【妾の尻尾とて一級のものぞ?うりうり】

すりすり、もふもふ、すりすり、もふもふ

悠「は、はにゃ~ん」

福太郎「悠、顔がとけとる」

悠「はっ、アヘ顔になるところだった」

クロ「キモイ」

悠「リアルにアヘ顔にしてやろうか」

クロ「殺すぞ」

揺光【こんこん♪悠を殺したら未来永劫、蟲の苗床にしてやろう。】

クロ「っ……」

悠「やめろよ。お前がいうと冗談に聞こえない」

揺光【こんこん♪】

福太郎「否定も肯定もせんと笑いよるんが一番怖いなぁ」

悠「っか、おれに対していつからそんな過保護になった。」

揺光【否ことを……妾はいつとて悠のことを思っておるのに】

悠「うそ臭ぇ!」

揺光【こんこん♪】

福太郎「気まぐれいうやつやろか」

揺光【そういうことじゃ】

悠「ほんと……この女狐は……」

揺光【なんじゃ、それとも妾を飼いならしたいのかえ?妾を従順にさせたいのかえ?】

するする、するする……
悠「やめろ、モフモフで包むな。帰って来れなくなる」

福太郎「モフインへヴン」

悠「ヘブンズモフー」

クロ「原型がない」

揺光【主は一本しかないのか、現状に満足せず常に精進せんと二尾になれぬぞ】

クロ「キャンっ!ひ、ひっぱるなっ!」

揺光【犬は尾の付け根が性感帯というがあまりよい声で鳴かぬなぁ】

悠「引っ張ったら痛いだけだろ」

福太郎「狐もいぬ科ちゃうかったけ?」

悠「哺乳綱ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ亜科だな」

揺光【なんじゃ?妾の性感帯を探りたいのかぇ?】

福太郎「悠が」

悠「はい、おれにパスしない」

揺光【悠は既に妾のことは隅々まで知っ…】

悠「やめんかいっ!」

揺光【こんこん♪】
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