第参夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋の前ー

メフィスト「はーい、コンニチハデース」

福太郎「あ、ども……ウチに用ですか?」

メフィスト「イエイエ、用事があるのーはりんねさんにデースよ」

福太郎「センセにですか」

メフィスト「そうなのデスが、どうやら留守みたいなので出直すとシます」

福太郎「はぁ……ごくろうさんです」

メフィスト「シーユ~」

福太郎「さいなら…………いつあっても胡散臭い人やなぁ」

悠「誰が?」

福太郎「メフィストさん……って、びっくりしたぁ……」

悠「ほんとビックリの味が薄いよな」

福太郎「ビックリの味って何?」

悠「細かいことはいいから匿ってくれ追われてるんだ」

福太郎「誰に?」

悠「詳しいことはあとだ」

福太郎「んっ、まぁどーぞ」
ガチャ……


ー福太郎の部屋ー

悠「ヘッドスライディング侵入!!」

福太郎「靴は脱いでやー」

クロ「うわっ!!なんか滑って来た!!」

メリー「デッカイゴキブリ!!」

悠「誰がテラフォーマーだ!火星ゴキブリじゃないぞこの野郎!」

クロ「ああ、なんだ、ゴキブリじゃなくクズか」

メリー「ヤローじゃないし」

福太郎「(風邪の季節やし、手洗いとうがいしとこかな)」

悠「大体こんな素敵なゴキブリがいるか」

クロ「だからクズって言ってんだろ」

メリー「捨て気?」

悠「おれをどこに捨てる気だよ」

福太郎「(明日はゴミの日やったなぁ……夜のうちにまとめといて朝クロに行ってもらおか)」

悠「だいたいクズって言うのはおれのことじゃないだろ」

クロ「他に誰がいるんだよ」

悠「後楽」

クロ「アレをあらわす言葉はもう存在しない。」

福太郎「(夕飯なんにしょーか、冷蔵庫ン中は……キャベツがしなびてきよるしお好み焼きにしてしまおか)」

悠「下衆の極み、ドボケ、俗物、クソニート、存在理由が不明」

メリー「何個かは自分もあてはまるね」

悠「メリーちゃん、おれが本気になったら服だけ脱がして檻に入れて連れ去ったりすることもできるんだよ?さらにセキセイインコとかを大量に投入しようか?」

メリー「変態悪魔!」

悠「悪魔ではない」

クロ「変態ではあるんだな」

悠「生きてるものは大なり小なり何か変態性がある。」

クロ「ねーよ」

福太郎「お好み焼き好き?」

悠「うん、好き」

クロ「おま……急に……」

福太郎「夕飯、お好み焼き焼くつもりやけど食べてく?」

悠「食べてくよー」

福太郎「んっ、ほんならご飯大目にたこかな」

悠「いいなぁ、福ちゃんおれのところで同居しない?」

福太郎「んっ、遠慮する」

悠「ちぇ、残念」
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