第弐夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

由乃「それじゃあ、お邪魔しました。」

福太郎「んっ、お昼食べてかん?」

由乃「ありがとうございます。けど、今日は家族で出かける約束があるので……」

福太郎「んっ、そっか。ほんなら、また」

由乃「はい、失礼します。」

福太郎「さて…ほんなら、昼に……」

悠「突貫!いきなり昼ごはん!」

福太郎「んっ……いらっしゃい」

クロ「もっと驚けよ!」

福太郎「めっちゃびっくりしとるよ」

悠「やった!」

クロ「やったの意味が分かんねぇし!コイツだって全然驚いた顔してないだろ!」

悠「……」

クロ「なんだその目は」

悠「いや、先日伝説の四連ツッコミを受けたから二連ツッコミにはあまり驚けれなくなってるだけだ」

クロ「おまえに驚かれるために突っ込んでるんじゃねーよ!帰れ!」

悠「昼ごはんなーに?」

福太郎「昨日の残りを加工したカツとじ&エビとじ」

悠「おー、おれどっちも好きだ」

クロ「人の話を聞けえぇぇぇ!!」

悠「修行僧みたいな声出してどした?大阿闍梨にでもなるのか?」

クロ「なんだよだいあじゃりって?!」

悠「山の中を1000日間で4万キロ走る人のことだよ」

メリー「ご主人さま、あじゃりって拷問か何か?」

福太郎「めっちゃ掻い摘んでいうたら徳の高いお坊さんのことや。山ン中、走るんも拷問やなくて修行やで」

メリー「ふーん?」

福太郎「んっ、よう分からんかもしれんけど宗教のアレこれに突っ込んだら怖いことになるけんお口チャックな。」

悠「ああ、とあるねずみのランドの話し並に危険だ。消されちゃうかも」

クロ「消されちまえ」

悠「どっじゃぁあぁぁん!」

福太郎「後ろ向いたら消されるで」

悠「ヴァニラ・ビーンズ!?」

クロ「おまえらうるさいよ、ホント」

悠「でも、おれはザ・ハンドのが好きかな。空間を削り取る」

福太郎「俺はドラゴンズドリームかな」

悠「なんで?!」

福太郎「安全におりたい」

悠「欲があるのかないのかわからんな…」

福太郎「暗殺風水とかやないけど超幸運ってすごない?」

悠「ポコロコの名前のない幸運スタンドでもいいと思うけど」

福太郎「悠はD4C?キングクリムゾン?THEWORLD?メイドインヘブン?」

悠「ラスボス選りすぐってありがとう。その中ならやっぱりTHEWORLDだけど……DIOや承太郎の精神力を持って5秒やそこらが限界なのに、おれが使えたとしても絶対に長時間の停止は出来ない気がするんだよな。そう考えたらフールとかストーンフリー、ダイバーダウンとかのが便利な気がする」

福太郎「超パワーと正確な性能だけでもすごいとおもうけどなぁ」

クロ「てや、どーでもいいから飯にしろよ。」

悠「犬っころは夢がないな」

クロ「夢で腹は膨れないんだよ」

悠「YES!YES!YES!」

クロ「……」

悠「廃棄物をみる目で見られた」

福太郎「気分は?」

悠「……悪くない」

クロ「おまえは飯食うよりも心の病院行って来い。まりと本気で」

悠「病院が来い」
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