第弐夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

悠「んーー…雨雨だな」

福太郎「せやね。これやったら外、出るンが苦やね」

悠「雨に打たれてここまで来たおれは?」

福太郎「んー……」

クロ「変人だろ」

悠「やかましい獣人」

クロ「せめて人狼っていえ!」

福太郎「獣人も人狼もさほど変わらんと思うんやけど」

クロ「っていうか、私は大神だっての!」

悠「福ちゃん、ひさびさに将棋しょうずぇ」

福太郎「オセロにせーへん?」

クロ「聞けよ!無視すんな!」

悠「オセロだと勝率1割りだもん」

福太郎「将棋やと10割りやん」

クロ「だから、聞けっての!」

悠「じゃあ、同時対戦で」

福太郎「んっ、ええよ」

クロ「……」

メリー「どんまい」

クロ「うっせぇ」

福太郎「せやげこれ決着つかんのよな」

悠「結局はだいたい一勝一敗だもんな……でも、福ちゃんそれによく付き合ってくれるよな」

福太郎「んっ、まぁ暇やし」

悠「……」

福太郎「……ん?なに?」

悠「あー、個人的なアレなんだが、福ちゃんは貴重だなと思って」

福太郎「貴重て?」

悠「福ちゃんはおれが馬鹿なこといってもやんわりとツッコンでくれる」

福太郎「ヘタに刺激したら危ないし」

悠「イラガ扱いかよ」

福太郎「ごめん、例えがわかりにくいわ。多くの棘を持って、触れるとハチに刺されたような鋭い痛みを感じる虫いうくらいしか……」

メリー「しっかり分かってるの?!」

悠「ひとを爆弾岩みたいな扱いして、メガザルロックだよ」

福太郎「どっちにしろ自爆モンスターやね」

悠「メガンテ、メガザルほど敵に使われるとウザいものはない」

福太郎「マヌーサとメダパニ」

悠「あっ、あったな」

クロ「二秒と掛からなかったな」

福太郎「あとは序盤で敵のつこうてくるギラとバギ」

悠「ムカつくな……ひとくい箱の痛恨の一撃も即死な件」

福太郎「死亡フラグ直結やもんね」

悠「あれがボス目指す途中ででた時の絶望感は本気で半端なす」

福太郎「絶望いうんやったら「氷の息」→「稲妻」→「眠りの呪い」のデスコンボ」

悠「ムドーか……か、おれアイツに一回ドラゴンシールドもってても全滅させられたことあるよ」

福太郎「負けイベと勘違いするよな」

悠「あぁ、あとハッサンの正拳突きが当たらなくなりだして捨て身に切り替えるも、打撃打撃でワンキル」

福太郎「ぶっちゃけ、ハッサンの火力便りなところもあったしなぁ」

悠「逆にゲントの杖の頼り強さ」

福太郎「ほぼひとりは毎ターン杖係り」

悠「ベホイミは偉大」

福太郎「ところで悠」

悠「あー?」

福太郎「もしかしたら全面白に出来そうなんやけどやってええ?」

悠「それされたら眼から汁が出るかもしれないから圧勝程度に抑えといたげて」

福太郎「んー……ええよ。」

悠「やったー!」

福太郎「なーんちゃって」
パチパチパチ……

悠「NーーーOoーーー?!」

福太郎「あはは」

メリー「仲いいよね」

クロ「けっこう同レベルなんだろうな」
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