第弐夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

メフィスト「こんばんはデース」

りんね「こんばんわ。」

福太郎「あぁ、ドウモ。まぁあがってください」

メフィスト「では、遠慮なく」

りんね「お邪魔しまーす」

クロ「……相変わらず血なまぐさいな」

りんね「やーね、生理中ってバラさないでよ。もう///」

クロ「そういう意味じゃねーよ」

メフィスト「今回はお疲れ様デした」

福太郎「いやいや、鬼君が頑張り屋やったんが大きいと思います」

メフィスト「まず、これが報酬デス。どうぞ、お納めくだサーイ」

福太郎「どもです」

メフィスト「それでどうデースか?」

福太郎「どう……っといいますと」

メフィスト「歪業を続けていただけますか?」

福太郎「んー……ええですよ」

メフィスト「おぉー!本当デスか!」

福太郎「えぇ、ただこっちからもお願いがあるんですけど」

メフィスト「なんデスか?」

福太郎「クロもお願いしたいんやけどダメですか?こう見えてなかなか面倒見はええし、俺が分からん妖怪側の事もわかると思うんですよ」

クロ「勝手に決めんなって…」

メフィスト「ふーむ……構わないんデスが、書類とか結構書いてもらうことになるんデスがよろしいデースか?」

福太郎「構いませんよ。書かせます」

クロ「勝手に決めんなっての!」

りんね「おめでとうクロちゃん、就職できたね♪」

クロ「うるせーよ!アンデット女!」

メフィスト「では、必要な書類は郵便しますので……今夜はこの辺りで失礼します」

りんね「じゃ、私もお暇しするわね。お休みなさい」

福太郎「……ふー。」

クロ「いや、ふーじゃねーぇよ。安請け合いしやがって」

福太郎「そないないい方せんでもなぁ」

メリー「お仕事決まったんでしょ?いいことじゃない」

クロ「あのなぁ…」

すっきー『ってことは……福太郎さん、バイトやめるんスか?』

福太郎「んー……どうやろ、まぁ、しばらくは現状維持かな」

クロ「私に押し付ける気満々じゃないだろうな」

福太郎「ははは、まさかー」

クロ「……」

福太郎「さて、それよりいくらだったんやろか……お?おー、これはまた結構な」

クロ「へぇー額はいいんだな。これ半分は私んだろ」

福太郎「えー……」

クロ「えー……じゃないし!」

福太郎「ほな、折半でええけど。家賃とかは引かせてもらうな」

クロ「待て!なんで私だけ家賃引かれんだよ!」

福太郎「せやかて、メリーちゃんは俺の所有物。すっきーは隙間住みやで?しかも飲食も電気水道ガス使わんのに金払えいうんは酷いやろ」

クロ「ぐうぅ……!」

福太郎「まぁ、でも今回はええか。頑張ってくれたんは事実やし」

メリー「ご主人様やっさし~」

クロ「へんっ!誤魔化されないからな!」

福太郎「ほんなら、今日から酒代は別な」

クロ「はぁ?!」

福太郎「ぶっちゃけ言うたら酒代さえ自腹切ってくれるんやったら家賃とかその他もろもろはええねん」

すっきー『そんなに飲んでるんスか?』

福太郎「うん、結構飲んみょるよ」

クロ「お、お神酒だよ」

メリー「神じゃないのに」

クロ「大神だっ!」
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