第弐夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「はぁー……今日も暑かったなぁ」

悠(女)「だにゃー」

クロ「おい、なんかいっぞ」

悠(女)「美人過ぎる猫むすめ?いやいや、あーしは人間だよ」

クロ「黙れリアル貞子」

悠(女)「あーしの何処が貞子だ!この髪型見ろツインテールだぞツインテール。モエモエデロデロだろ」

クロ「デロデロってなんだ気持ち悪い」

悠(女)「汗とか欲望とかがデロデロ」

クロ「さらに気持ち悪い!」

福太郎「でも、ツインテールってもう広まり過ぎて逆に珍しいないよな」

悠(女)「フォーテイルにしようか?」

福太郎「倍にしたらええってもんでもないで」

悠(女)「ですよねー」

福太郎「ほんで何しに来たん?」

悠(女)「あぁ、片割れがわらび餅作って暇してるんだったら福ちゃんところ持ってけっておつかいしに来た。はい、わらび餅」

福太郎「へぇ、そら……おおきに」

悠(女)「あと、かき氷機な。古い手こぎのやつだけど使えるのは使えるから」

福太郎「んっ、ホンマに探しといてくれたんや」

すっきー『頼んでたんスか?』

福太郎「んっ、このまえの事を話したらいらんのがあるけんくれるいうてくれたんよ」

悠(女)「礼だったら身体で払ってくれたらいいよ」

福太郎「んー、ちゃんと掃除までしてくれとるな」

メリー「これでかき氷作れるの?」

福太郎「でけるでー。まぁ、今はシロップないけど」

悠(女)「ほんと、ほれぼれする無視っぷりだな」

福太郎「まぁ、せっかく来てくれたしお茶でも飲んでく?」

悠(女)「酒のがいいな」

福太郎「めっちゃ遠慮ないな」

悠(女)「いえいえ、どういたしまして」

メリー「前後の会話に違和感しかない」

福太郎「まぁ、ええんやけどね。俺も飲みたかったし」

悠(女)「その勢いであーしを襲うというシナリオですか」

福太郎「それはバッドエンド?」

悠(女)「どう考えてもトゥルーENDだろ!」

福太郎「真実は見えて来ん気がする」

悠(女)「確かにな色欲に溺れるって結果は真実というより快楽のENDと言えなくない」

クロ「わらび餅美味っ」

すっきー「黒蜜かけていい?」

福太郎「別皿にわけてにしよな」

悠(女)「おい、一家全員でシカトすんなよ」

福太郎「欲求不満なん?」

悠(女)「生きている上で欲求がみたされることなんかあるのかな?」

福太郎「まぁ、中にはおるんちゃう。そーゆー人も」

悠(女)「それだとつまんないんだろうな」

福太郎「んー……満たされとるって意味やったらつまらんこともないんちゃいます?」

悠(女)「そーゆーもんかねぇ」

福太郎「なにごとも本人次第やろ。ほら、クリアしたゲームのステータスカンストさせたりしだしたりするみたいなもんやろ」

悠(女)「あーしも例えが下手で有名だが福ちゃんもめちゃくちゃだな」

福太郎「自己満足で楽しいっていう意味や」

悠(女)「ああ、なるほど」
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