第弐夜『福太郎の不思議な日常』

ーりんねの部屋ー

福太郎「っで、これで入力して計算したりでけるんです」

りんね「へぇー、パソコンてハイテクで面白いですね」

福太郎「まぁ、便利な分あぶない面もあるんですけどね。ウィルスとか架空請求見たいなんとか」

りんね「もしかしてこのエッチサイトの広告が出っぱなしなのもソレですか?」

福太郎「ソレやね。」

りんね「サービスかと思ってたのに……」

福太郎「常にエロサイト広告出ててなんのサービスやねん」

りんね「……うふ♪」

福太郎「とりあえずこれ消しときますよ」

りんね「消せるの?」

福太郎「こういうんは普通に消去プログラムをネットで拾えます。」

りんね「へーそうなんだ」

福太郎「というか……りんねさんってもの覚えはええんやね」

りんね「ん?」

福太郎「パソコン教えて早三日でブラインドタッチは得とくしとるし、なんやかんやでネットもしっかり覚えたし。」

りんね「ヤダわぁ~。そんなに褒めても中身くらいしか出ないわよ」

福太郎「いえ、むしろ出さんといてください」

りんね「ちょ、ちょっとくらいなら引きずり出してもいいのよ?」

福太郎「魚以外に臓物を引きずり出すことはしたーないですんで」

りんね「そう……」

福太郎「落ち込んどる理由がようわかりまへんのやけど……はい、終わった。」

りんね「あ、ホントちゃんと消えてる」

福太郎「ま、今日はここのあたりでええでしょ。正直もう俺が教えるよりも市販の本とかのがええですよ」

りんね「そんなこといわずにこれからも教えて。ねっ?」

福太郎「はぁ、まぁ、ええですけど」

りんね「うふふっ」

そっ…
さっ…

福太郎「どうかされました?」

りんね「今避けた?」

福太郎「あぁ、すません。この服はけっこう気にいっとんで血染めにはしたあないんです」

りんね「じゃあ、脱ぐ?」

福太郎「意味がわかりません」

りんね「あっ、大丈夫私も脱ぐから」

福太郎「倍率更にドンで意味がわかりません」

りんね「だから……お礼にねっ?」

福太郎「お礼やったら先日いただいたモツ煮でトントンです。美味しかったし」

りんね「……」

福太郎「……」

りんね「もしかして、勃起不全?」

福太郎「幸い、そこまで落ちてはありませんて。ほな、失礼しますよ」

りんね「あぁん……」

福太郎「あ、せや」

りんね「はい?」

福太郎「なんか、最近カラスがようわいとるんで窓とか開けっぱなしは注意した方がええですよ」

りんね「あー……そういえば昨日寝てたら啄ばまれたわ」

福太郎「……(もしかしてカラスは死臭に寄ってきよんかな?)」

りんね「んんー?今何か失礼なこと考えなかった?」

福太郎「いや、カラスは死臭に寄ってくるんかなって考えただけですよん」

りんね「死臭?なにか死んでるの?」

福太郎「いえ、もしかしたらの話しですよ」

りんね「もー、変なの。ふふふ」

福太郎「ははは」
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