第弐夜『福太郎の不思議な日常』

ーりんねの部屋ー

福太郎「ふーっ……やっと掃除終わったな」

悠「体中血生臭い」

りんね「あはは、ごめんなさいね。」

悠「あのさ……頼むから表でスプラッタ行為はやめてくれよ。めぐりめぐってきっとおれが怒られるから」

福太郎「すごいめぐるんやな」

りんね「スプラッタが好きなわけじゃないのよ?偶然こうなっちゃう感じで」

福太郎「今のさっきは自分で開いてましたゃん」

りんね「……てへっ♪」

悠「殴っていいかな」

りんね「いいわよ」

悠「あー……ダメだ。おれの苦手なタイプだ」

りんね「っていうか……なぐってください。」

悠「福ちゃん頼みたいことがあるんだけど」

福太郎「ん?なに?」

りんね「(完無視された?!)」

悠「この人(?)さぁ、長いこと寝てて少し時代のズレが生じてるんだわ。合間合間でいいから面倒見てやってくんね。」

福太郎「面倒って……たとえば?」

悠「時代の流れ」

福太郎「わぁ……ざっくばらん」

悠「より細かくいうと金はあるからこれでパソコンとか携帯とかを買ってある程度マスターさせてやって」

福太郎「初めからそーいうたらええやん。」

悠「(^_-)-☆」

福太郎「まぁ、それは構わんのやけど」

悠「(顔芸無視された…)悪いな」

りんね「お世話掛けますがよろしくお願いします」

悠「じゃあ、先生。しばらくは自宅待機でお願いしますよ?」

りんね「ええ、約束するわ。」

悠「買い物とかは福ちゃんに頼んでくれたらいいから」

福太郎「構わんけど……なんで、悠がいうんかな」

悠「お約束さ。」

福太郎「ほな、しゃーないな」

悠「じゃ、おれは帰るんで」

りんね「気をつけてね」

福太郎「悠」

悠「あー?」

福太郎「逮捕されんようにな。血まみれゃし」

悠「本当に細心の注意を払って帰るよ……」





ー福太郎の部屋ー

福太郎「はー……ただいま」

クロ「おそかっ……臭っ?!血なまぐさ?!」

福太郎「うん、わーっとる……風呂入るわ。」

すっきー『ちょっ……ど、どーしたんすか?』

福太郎「となりの住人さんが急に腹開いてな血海を掃除しててん」

すっきー『何をいってるのか全く分からないっす』

福太郎「んー……説明はあとからするわ。そけよか……クロ、服洗ろといて」

クロ「こんなの洗っても落ちないだろ」

福太郎「揉み洗いと煮洗いと最後は洗濯機でやればイケるはず」

クロ「そんなめんどくさいこと自分でしろっ!」

福太郎「しばらく赤色はみたないねん」

クロ「私だってこんな血なまぐさいのは嫌だっての!!鼻にきついし!」

福太郎「お肉好きやん」

クロ「肉と血液は関係ないだろ……」
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