第弐夜『福太郎の不思議な日常』

ーりんねの部屋ー

悠「それじゃ福ちゃん、後はよろしく」

福太郎「……んー?」

悠「そこは任されたって言ってくれよ」

福太郎「ごめん、ホンマになんのこと?」

悠「あれ?前回説明しなかった?」

福太郎「説明て?」

りんね「前回?まだ、ウチにきて一時間も経ってないけど」

悠「……」

福太郎「……」

りんね「……」

悠「ですよね。」

福太郎「悠、中途半端なメタボケはわけわらんくなるで」

りんね「ふふっ、小鳥遊君はおもしろいのね」

悠「世間では天才ボケリストと呼ばれてます」

福太郎「どの世間?」

悠「…………」

福太郎「こっちみて言うてみ、ん?」

悠「今日の福ちゃんたら、強引ね」

りんね「せ、先生も混ぜて!」

悠「アンタ、淫行で捕まったりしてないか?」

りんね「ヤダわ。そんなことないわよ、ギリギリ妄想で止めてるから」

福太郎「その発言も教師としてはギリギリちゃいますのん?」

りんね「だって……考えてみて高校生よ?生徒の未来を考えて…果たして自分の教育は子供たちにとって実のあるものになっているのかと……かわいい男子高生、隣にいるのに何もできない無力な自分…近くに居るのに!手が出せないもどかしさ……むらむらしちゃわない?」

悠「女子高生なら」

福太郎「ってか、悠は立派な男子高生やけど?」

りんね「……」

悠「……」

りんね「……にこっ」

ぎゅっ!
悠「すいません、思い立ったように手を握らんでください。それをいったら福ちゃんだって立派な青年です。」

りんね「……」

福太郎「……」

りんね「二人同時でも頑張れるわ」

悠「さーて、帰るか」

福太郎「せやね。」

りんね「あぁーん、待って引かないで!なんだったら大事なところ見せてあげるからっ!」

福太郎「その発言にドン引きですよ」

悠「まぁ、でも見せてくれるというなら見ますけど」

福太郎「あらやだこの子、欲望に負けとる」

りんね「し゜ゃあ、少し恥ずかしいけど……どうぞ」

徐にシャツを脱ぐと死体のように白い肌に映える真っピンクの突起。りんねは両手で乳房の下に手を添えると……

ベリリッ!ブチチッ!!ぐぱぁっ……どろっ…

悠「……」

福太郎「……」

ばっくりと腹を縦に引き裂いた。

りんね「これ、アバラから覗いてるのが肝臓その横が胃でそのしたに続くのが横行結腸……」

福太郎「……結構簡単に開くんやね……はら」

りんね「えっ!?ち、違うわよ!?誰にでも簡単に股をひらくような女と思わないでねっ、そんな女じゃないからっ」

福太郎「いや、そっちのことやなくて……」

悠「とりあえず、とっとと腹閉じてください血海がこっちまで広がって来てるし、めっちゃくちゃ血なまぐさい!!あと臓物零れてるっ!!」

りんね「あっ、汚しちゃったわね。」

悠「汚れレベルでなくて凄惨な殺人現場見たくなってるから!!」

福太郎「しばらく……モツは食べとおないわ……」
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