第弐夜『福太郎の不思議な日常』

ーりんねの部屋ー

りんね「はーい、どうぞどうぞ」

悠「……あ」

福太郎「……ん」

りんね「どうかした?」

悠「この部屋、富士見の匂いがする」

福太郎「んー、俺もソレおもた」

りんね「ふふっ、そう?恥ずかしいわ」

悠「ああ」

福太郎「はい」

悠・福太郎「「血なまぐさい!」」

りんね「……さっ、こちらにどうぞ」

悠「ぼそぼそ(怒ったのかな?)」

福太郎「ぼそぼそ(いや、傷ついたんちゃう?)」

悠「ぼそぼそ(福ちゃんがおれと同じ事いうから……普通いい匂いとかフェロモンむんむんですねとかいわないと)」

福太郎「ぼそぼそ(いや、俺そーゆーキャラちゃいますやん。)」

りんね「二人ともどうかしたの?」

悠「あーいや、男同士でいちゃいちゃしてました」

福太郎「俺に迷惑がかかるウソをつかんといてくれる?」

りんね「男同士なんて非生産的よ?」

福太郎「そこですかツッコミどころは」

りんね「よかったぁ。冥さんがちゃんと掃除してくれてたからちゃんと火も着くわ」

福太郎「どゆこと?」

悠「おれが分かってる限りのことは……彼女は30歳」

りんね「29歳」

悠「……29歳といってるが多分数百歳くらいサバをよんでる」

福太郎「大正、昭和のサバよみレベルちゃうね」

悠「ちなみにわけあって彼女はおれ含む二人で掘り起こした」

福太郎「やっぱゾンビ?」

悠「あー……アンデットかな」

りんね「はい、お茶はいりましたよ。ブラッティーマリーの紅茶」

悠「……ブラッティ」

福太郎「めっちゃ紅いは……この紅茶」

りんね「どうかした?」

悠「いや……ところで、不死身はこれからどうするんだ?」

りんね「そうねぇー……メフィ先生のコネでまた先生しようと思うの」

福太郎「教師やったんですか」

りんね「そうよ。思春期のはじけとびでる若さが大好きだったの。でも勘違いしないでね?私が高校教師になったのは……不純な気持ちなんて一切なく、あるのは熱い情熱のみよ!けっして若いチンコのためとかじゃあないわ~♪」

悠「今さらっと本音が出たな」

福太郎「見た目に反して大分アレな人やな」

悠「人とカテゴリーしていいんだろうか」

福太郎「もう最近各カテゴリーを細分化したらめんどくさいやろ。妖怪と幽霊と人でええやん」

悠「人だけど人ならざる者がおれいっぱい知ってるんだけど」

福太郎「ああ、悠とかもせやね」

悠「失礼な、どちらかというと天使だよ」

福太郎「んー……どないする?」

悠「今の無かったことで」

福太郎「んっ……ところで、富士見さんは……日本人?」

りんね「日本生まれの日本人よ。でも、昔イギリスで暮らしてたわ。」

悠「へぇ、じゃあ英語教師?」

りんね「大正解」

福太郎「留学とかしたんですか?」

りんね「そーねぇ留学っていうか…先生その頃ね性奴隷してたのよ。ふふんっ♪」

福太郎「あっ、やっぱええですわ。その話し」

悠「しかもなんでちょっとドヤ顔…」
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