第弐夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

ぴーーーーーーんぽん!

クロ「なんだこの不愉快なチャイムの鳴らし方」

福太郎「んー……たぶん、悠やろ。」

すっきー『99.99%そうっすよ』

福太郎「ほな、00.01%は違うわけやん」

すっきー『えぇ……そこムキになるところっスか?!』

福太郎「とりあえずクロ出てきて」

クロ「分かったよ」

どたどた……がちゃ!


悠「やっ!」

クロ「…帰れ」

バタン!どたどた……



福太郎「おかえり」

クロ「出てきたぞ」

福太郎「……っで、悠は?」

クロ「さぁ」

悠「さぁ……じゃねーだろっ!犬っころ!!」

クロ「なに不法侵入してきてんだよ」

福太郎「賑やかやなぁ」

悠「福ちゃん聞いてよ!その犬っころがいきなり帰れっていって扉閉めたんだよ」

福太郎「そないなことしたらアカンやろ」

クロ「招き入れろとは言ってなかったじゃん」

福太郎「……せやね」

悠「ええーなっとくしちゃったのー」

クロ「うぜぇ……」

悠「最近よくウゼェウゼェいわれるなぁ。う税取っちゃうぞ」

クロ「なぁ、叩きだしていいか?」

福太郎「叩かれるだけやと思うよ?」

悠「隙あり」

ぺちーんっ!
クロ「きゃんっ///!?……てめっ~!!」

福太郎「どうやった?」

悠「張りのあるいい尻。さすが犬だな腰が鍛えられてる」

クロ「私は!犬じゃ!ねぇっ!」

ぶんっ!ぶんっ!ぶんっ!

悠「……」
ひょい!ひょい!ひょい!

クロ「無言でかわすな!!」

悠「ラヴコールはそうそう受け取らないぜ?」

クロ「ブッ殺すぞ!!」

福太郎「……生まれるんは犬?人?」

クロ「変なところに食いつくな!!私は犬じゃ……」

悠「人面犬だと笑えないパターンになるな」

福太郎「犬面人間もそこそこ怖いで」

悠「そこは……ワーウルフとかっていえばカッコよくね?」

クロ「変な妄想ふくらますなっ!!っていうか私はオオカ……」

悠「そうだ。ウチにバロンっていう超大型犬が居るんだけど……よかったらどうかな」

福太郎「どんな犬?」

悠「真っ黒で超デカイ犬。」

福太郎「ああ、ええんちゃう?クロも黒毛やし」

クロ「私の話しを聞けー!!!!」

悠「なんだ、まさか……チワワとか小型犬が好みか?」

クロ「犬じゃねーっての!!オオカミだってんだろっ!!」

福太郎「オオカミと犬って交配でけんのかな?」

悠「いや、できるんじゃね?」

クロ「犬じゃないってんだろっ!!」
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