第弐夜『福太郎の不思議な日常』

ー三日月ー

福太郎「ふー……」

悠「なんかお疲れ?」

福太郎「昨日一日酔っ払いに絡まれとってな……」

悠「丸一日酔っ払いに絡まれってあるいみすげぇ経験だな」

福太郎「まったくやわ……。」

凛「どうぞ、温泉卵です」

悠「おぉ、美味そう」

福太郎「悠、そういうん好きやな」

悠「あれ?とろとろ嫌い?」

福太郎「いや、好きや。」

悠「そうか、おれは苦手だ」

福太郎「なんでやねん」

悠「ちゅるんっ……ごくっ!」

福太郎「丸飲みて……蛇みたいな食べ方せんの」

悠「けふっ……こういう卵とかはイケるんだけど中華丼とかの餡かけ系は苦手なんだよなぁ。おれ、麻婆豆腐とか食べてるとシャバシャバになるタイプだし」

福太郎「んー……たしか唾液の分解酵素が多い人がそうなるんやっけ?」

悠「そうそう。」

福太郎「害はないんやろ?」

悠「害はないけどね。だんだんと汁っぽくなってく麻婆豆腐が居た堪れなくて……」

福太郎「麻婆に感情輸入し過ぎやろ」

悠「まぁ、それとは関係なく餡かけは苦手なんだけどな」

福太郎「そんなことやろとおもたわ」

悠「すいませーん、温泉卵ふたつ追加で」

福太郎「まだ、俺は食べ終わってへんのやけど」

悠「おれが食べるから」

福太郎「コレステロール半端ないな」

恵瑠「そうですよぉ。撮り過ぎは健康に良くないですよ?」

悠「卵の一つや二つでどうにかなるかよ」

恵瑠「不摂生は積み重ねです」

悠「だってさ」

福太郎「んー……思い当たることが無くも無し」

悠「そういうときは牛乳飲めばいいよ。牛乳。牛乳が全部解決してくれる」

福太郎「それは牛乳に対して過大評価し過ぎやない?」

悠「ちょっと粘り気つけたらエロいし」

福太郎「それもう用途がちゃうよな」

悠「よくよく見たらこの温泉卵のテロテロ感も……」

福太郎「食欲なくすけんやめてくれへん?」

悠「うひょひょひょ。じゃあ、話題を変えて……胸の谷間が見える服より、下乳がみえる服のがエロいと思うんだけどなんでかな」

福太郎「それは……谷間なら普通のサイズの服から見えるオプションやけど、下乳やったら肌が見える面積が大きいけんちゃう?どう考えても首から胸までと腹から下乳までやったら後者のが大きいし。」

悠「なるほど……そういうことか。」

福太郎「まぁ、でも……水着とかやったら普通に関係なしになると思うけど」

悠「水着と普段着は違うだろ」

福太郎「普段着で下乳が見える服ってよっぽどやろ」

悠「……かるめのボンテージ」

福太郎「ぜったいに普段着やないね」

悠「じゃあ、銀の胸当て」

福太郎「ドラクエの中盤装備。っていうか、それにしたって素肌に装備せんよな。」

悠「……エッチな下着?」

福太郎「下着いうてますゃん」

悠「しんぴのよろい」

福太郎「毎ターンHP回復するんやね。奇跡の剣も装備してブラッティハンド狩りでもする?」

悠「懐かしの自動レベル上げだな」
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