第弐夜『福太郎の不思議な日常』

ー三日月ー

悠「しっかし暑いよな……。」

福太郎「せやね。」

悠「こう暑いと鍋食べたくなるよな」

福太郎「何鍋?」

悠「んー、やっぱり常世鍋かな。シンプルに湯豆腐でもいいけど」

福太郎「どけだけ豆腐おしやねん」

凛「湯豆腐なら出来るわよ?」

悠「あ、じゃあふたつ」

福太郎「あら、巻き込まれた」

悠「鍋食べたいっていったじゃん」

福太郎「悠がな」

悠「ゲッゲッゲッ」

福太郎「夜に墓場で運動会してそやな」

悠「憂歌団のエンディングは格別いいよな」

福太郎「俺は三期の吉幾三のオープニングが格別やね。」

悠「あぁ、あれは格別だな」

福太郎「けど、悠とはなんかようゲゲゲの話しするよな」

悠「おれも福ちゃんも水木茂好きだからだろ」

福太郎「きっとせやね」

悠「きっとそうだ」

福太郎「……あれ?憂歌団ってオープニングも歌ぉてなかった?

悠「第四期のときにな。でも、やっぱりイヤンなっちゃうのときくらい震えるヴォイスが好き。そういう意味だと五期の泉谷さんみたいなのも好きなんだけどな」

福太郎「悠ってもっとハイテンポなんが好きかとおもっとったんやけど」

悠「おれは雑食だよ。ポルノみたいなのも好きしクラッシックも好き。だけど、クレイジーケンバンドとかが特に好き」

福太郎「おっさんボイスが好きなんやな」

悠「あー、そうかも。福ちゃんは?」

福太郎「え、んー……流行りもんを適当に?」

悠「なるほど、ボーカロイドが大好きと」

福太郎「ミクミクにされたことはないけどね」

悠「なら、りんちゃうナウ?」

福太郎「千本桜」

悠「王道だな」

福太郎「ただ、幸福安心委員会を聞いたときは斬首されたな」

悠「幸せなのは義務ですよ?」

福太郎「ん、アカン。コイツも信者や」

悠「うぇっへへ」

福太郎「中毒はアカンよ。」

悠「大丈夫、大丈夫。ぶちころがさないから」

福太郎「……ちなみにミク?」

悠「最近はゆかりさん」

福太郎「ゆかりん信者?」

悠「結月の方」

福太郎「あぁ、そっちな」

悠「ボカロの流れでいきなりそっちには飛ばんよ」

福太郎「えー……飛ぶゃん。あらぬ方向に」

悠「気のせいだよ。福ちゃんの後ろに血まみれの老婆が見える程度に気のせい」

福太郎「そりゃ気のせいやな」

悠「なっ、気のせいだろ」

恵瑠「……凛さん」

凛「なーに?」

恵瑠「あの二人、酔ってるのかシラフなのか分からないけど会話が怖いです」

凛「きっとご機嫌なのよ。」

恵瑠「ご機嫌で血まみれの老婆とか斬首とかのワードが飛び交いますか?!」

凛「きっと聞き間違いよ。はい、これもっていって」

恵瑠「えぇー……そうかなー。」
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