ｰ妖怪園:研究室ｰ

栞「バリバリッ、ガリゴリッ」

「「「……」」」

福太郎「無心で食べとるなぁ」

古井戸「彼女が食べている間に少しいいかな?」

福太郎「はい?」

古井戸「リュカ君だったよね?」

リュカ「イエアー!」

古井戸「アメリカン……。コホン、よかったら少し研究に協力してもらえないかな。」

リュカ「私をバラバラにする気?」

古井戸「しないよ!?」

お仙『じゃあ、四肢を縛り上げてエロイことするんだナ』

古井戸「しないっ!!」

ラム「いつの間に札を解いたの…」

お仙『頑張っタ』

ラム「頑張ってもどうにかできないような量を貼ったのに……。」

福太郎「研究に協力いうンは?」

古井戸「怪異のサンプルが欲しいんだ。具体的には体液とかパーツとか。」

リュカ「ああ、変態だったのか」

古井戸「違うから!!」

福太郎「つまり植物の怪異のリュカの棘とか葉っぱとが欲しいと」

古井戸「誤解無く通じてくれていてよかった……。」

お仙『でも、体液とか変態じゃン』

ラム「言いたいことはよく分かるし、私も若干そう思うところもあるけど、樹液とかそういうことを言いたいのよ。」

古井戸「そうそう……若干、変態だと思ってる?」

ラム「……」

古井戸「ちょっとー!」

福太郎「んー……リュカどう?」

リュカ「別に構わないけど、タダではなぁ～～?」

古井戸「ああ、もちろんタダで寄越せとはいわないよ。多くはないけれどもちろん謝礼は用意する。まぁ、無償の提供のがありがたいけど。」

リュカ「なにかくれるのなら、いくらでも持っていくといいぞよ。はい。」
ググッ、ブチッ!

古井戸「わー……腕引き千切って私てこられるパターンは想定外。」

リュカ「早く水につけないと萎れるよ」

古井戸「わっ!ちょっと、失礼するね!」
ガシッ、ダダダッ!

福太郎「……面白い人やな」

ラム「悪い奴ではないのよ。」

お仙『腕平気カ?』

リュカ「余裕余裕」
スボァ!シュルッ…

福太郎「即再生……やけど、サイズがひと回りちいさぁなったな。」

お仙『ラムサイズ』

ラム「やかましい」

リュカ「さいせいはをいっきにしょうしてるからね。でも、みずとかのめばへいき。」

栞「普通のお水でいいですか?」

福太郎「おおっ?!」

栞「失礼。食べることに夢中になってしまいました。お水どうぞ」

リュカ「ゴクッゴクッ。うまい、これはミネラルウオーターねっ!」

お仙『おお、水の味が分かる女!』

ラム「ミネラルウオーターのペットボトルの水なんだから当然でしょうに……。」