ｰ廃ビル:妖怪園ｰ

お仙『キングクリムゾン!夜まで時間を吹き飛ばしタ!』

古井戸「ビックリした!?」

福太郎「気にせんといてください。」

リュカ「お仙は第四の壁を普通に破るなぁ。」

お仙『リュカもナ!』

ラム「いいから静かにしなさいよ。めっちゃ見られてるでしょ。」

ざわざわ、ざわざわ

古井戸「何でもないんで気にしないでくださーい。」

福太郎「すんませんね。」

古井戸「いやいや、問題ないよ。それよりも立ち話もなんだし、研究室にどうぞ。」

お仙『前の場所じゃないのカ』

古井戸「あっちは職員用だからね。彼女(文車妖妃)は普段は研究室の方に居るから」

リュカ「なんの研究してるの?怪異をバラバ゛ラにして売りつけてるとか?」

古井戸「なにそれコワッ?!え、ここのことどういう風に伝わってる?!」

福太郎「ちゃんと伝えたんやけどなぁ。」

リュカ「妖怪を見世物にして、実験体にして、金に換えている。」

古井戸「ちゃんとの要素!」

リュカ「冗談、冗談。」

古井戸「冗談じゃ済まないよ…。見てほらカマイタチが引いてる」

カマイタチ『ケーーッ!ケーーッ!』
ヒュヒュッ

福太郎「おー、鎌乱舞」

ラム「へたに近づいたら足ぐらいスパッといかれるわよ」

カマイタチ『ケーーッ!』
ヒュッ

お仙『おお、風のように消えタ』

福太郎「カマイタチやしな。」

リュカ「あれ、転がし役と薬役が居なかったね。」

古井戸「他の二匹は治療中だったな。」

福太郎「治療中……病気なん?」

古井戸「いや、円形脱毛症。」

福太郎「ひぇっ!」

ラム「アンタも禿げには敏感なの?」

福太郎「え、んー……まぁ、人並みには」

お仙『これ、そんなに気にするタイプじゃないナ』

リュカ「フクタローは禿げそうにないし」

ラム「あら、どうしてそう思うの?」

リュカ「いや、だってさ、隣人が目の前で木っ端みじんになったり、怪談でミンチになってたりしても平然と片付けたりするんだよ?常人ならストレスでとっくに剥げてるか髪が真っ白になってるレベル。」

ラム「いわれてみたらそれもそうね。」

福太郎「平気なわけではないんやけどね。」

お仙『でも興奮はしてるト』

福太郎「ネクロフィリアな趣味もないし、おっぱい単品とか千切れて落ちとっても困るんよなぁ。」

リュカ「新種のスライムじゃね?」

福太郎「エロゲとかに出てきそう(小並感)。」

ラム「ダメだコイツら……。」