ｰ福太郎の部屋ｰ

福太郎「適当に選んだけど……こんなもんでええかな。」

メリー「海の絵、河川の絵、山の絵、森の絵、星の絵」

すっきー『全部風景画っすね。』

福太郎「人物画は描かんしなぁ。」

クロ「まぁ、人物画を食わせるのは問題あると思う。」

お仙『私は血が欲しイ』

クロ「トマトジュースでも飲んで大人しくしてろ。」

お仙『ジュルルルルッ』

クロ「うるっせぇ!」

福太郎「トマトジュース飲んで大人しいはしとるのに」

クロ「あ?」

メリー「ご主人様、めっちゃ睨まれてるよ。」

福太郎「お口チャックノリス」

ピンポーン

福太郎「んっ、誰か来…」

お仙『誰ダッ!』
バダーンッ!

ラム「……」

お仙『誰もいなイ!』

ラム「……」
スッ、ぷすっ、バチチチッ!
お仙『お゛お゛お゛お゛オ゛ッ?!』

ラム「オジャマするわよ」

福太郎「いらっしゃい」

リュカ「スルーでいいの?今の間にツッコミどころが5.6個転がってるけど、っていうか、物理的にお仙がブッ転がってるけど」

メリー「お仙どうなってるの?」

ラム「お札じゃ効果が薄いから鶏の血をたっぷりしみこませた封魔針を刺したわ。いくらコイツでも抜くまで動けないわよ。」

お仙『お゛お゛お゛お゛オ゛ッ?!』

クロ「いや、この状態はこの状態でうるさいんだが」

ラム「それはそうだけど、アンタらはコイツにどういうしつけしてるのよ。ドアの開け方も、その後の反応も!」

クロ「私らがどうのこうのの問題じゃなくてお前ら道士がこういう風なキョンシーにしたんだろ!」

福太郎「まぁまぁ」
プッ
お仙『ふはぁ……痺れて死ぬかと思っタ!』

ラム「抜くんじゃないわよ!」

クロ「死んでるだろ!」

福太郎「まぁまぁ、まぁまぁ」

リュカ「こういうの見てるとフクタローは大物な気がしてくるのよね。」

すっきー『大物っていうか大胆不敵じゃないっすかね……。』

ラム「はぁ……まぁいいわ、古井戸から伝言を預かってきたわ」

福太郎「んっ、なんですか?」

ラム「予定がないなら今夜にでも絵を譲ってくれないかって。もし大丈夫なら迎えに来る。ついでによかったら他の怪異たちも一緒にどうぞとのことよ。」

福太郎「んー、絵の事は問題なしやけど……。いっしょにいきた…」

お仙『ハァイ!』

クロ「お前はさっきから食い気味過ぎるんだよ!!」

福太郎「すっきーは無理としてメリーちゃんらは?」

メリー「私は……いいや、なんか色々と調べられたりしそうだし」

クロ「私もパスだ。そういう所は好きじゃねぇし。」

リュカ「はーい、ついていきたい」

福太郎「んっ、ということで俺とお仙とリュカがいく言うことで」

ラム「わかったわ。ああ、そうだ。ついでに古井戸と連絡交換しといて、いちいち私がメッセンジャーになりたくないしね。」

福太郎「んっ、了解です。」