ｰ福太郎の部屋ｰ

福太郎「ただいま」

クロ「おう」

お仙『た・だ・い・マ♪』

クロ「……」

お仙『愛してるって大胆だナ』

クロ「一言も言ってねぇわ!!」

福太郎「さっき幽霊にあったで」

メリー「幽霊?」

すっきー『妖怪じゃなくて幽霊っすか?』

福太郎「そういえば……すっきーは幽霊系やけどメリーちゃんは妖怪系(?)やんな。」

すっきー『改めてなんすか』

福太郎「幽霊と妖怪の区分ってどうなっとるんかなて……。」

クロ「意外と難しい。船幽霊とかすっぽんの幽霊とか、人間由来の妖怪も多いからな。口裂け女とかはどっちでもあるしどっちでもない場合もある。」

リュカ「幽霊には、らしさがでるね。」

福太郎「……と、いうと?」

リュカ「人間らしいか妖らしいかだね。人間のしがらみにとらわれてるかどうか。呼び名はさして重要じゃない。」

福太郎「ふむ」

メリー「リュカちゃんってたまに難しいこというよね。」

リュカ「私は賢いので!」

クロ「うるせぇわ。」

福太郎「ふーむ…」


～～


昨日と同時刻ごろコンビニにて……。

店員「いらっしゃいませ。ワンコイン弁当……!!」

白装束の女『……』

店員「おおお、おひとつですね。」

白装束の女『……』
スッ

福太郎「……また来とりますなぁ」

ラム「また弁当を買っていったわね。」

様子を見に来たところ同じように弁当を買った幽霊はいつの間にか消えてしまった。

すると店員がレジから駆けつけてきた。

店員「ちょっと助けてくださいよ!」

福太郎「助けて言われてもお金は払っていってくれとるんやろ?」

店員「またこのお金でしたけどね…」

福太郎「ほんなら、はい、500円」

店員「それは助かりますけど……とにかくおっかなくて仕方ありません。お兄さんたち、ああいうのに詳しそうだし、どうにかしてくださいよ。」

ラム「どうにかと言われてもねぇ」

店員「お願いします。コンビニくじの余ったあたりの景品上げますから。」

ラム「いいのそれ?」

店員「余りですから大丈夫です。お願いします!」

福太郎「ここまでいうとるし明日つけてみるんはどうやろか?」

ラム「私、明日は都合悪いからアンタがやっといてくれない?」

福太郎「んっ、ええですよ。ってことで店員さんとりあえずちょいと調べてみるわ」

店員「ああ、よかったぁ。本当にありがとうございます。」

ラム「礼を言うのは早いと思うけどね。」