ｰ福太郎の部屋ｰ

福太郎「ただいま」

メリー「お帰りなさーい。」

福太郎「恵方巻と豆買ってきたけど食べる人～」

お仙『残念、ここに人間はいなイ!』

福太郎「俺は人間やで」

お仙『うわー!人間ダー!』

クロ「うるせぇぞ、死人!」

お仙『……?』

クロ「お前は自分のことなんだと思ってる」

お仙『可愛いキョンシーちゃんデス♪☆（ゝω・）vｷｬﾋﾟ』

クロ「……」
ググッ
ガシッ
福太郎「クロ、金槌はアカン、それは完全に凶器やから。」

リュカ「でも、冬のお仙ならトンカチで殴られても平気じゃないかな。硬いし」

メリー「いや、ダメでしょ?!」

福太郎「んー、どうなんやろな。実際人間はほとんど水分やから、もし凍死してカチコチの状態やったら……」

クロ「変なことに興味持つなよ」

お仙『知的好奇心心があふれてるナ』

クロ「心が多い」

お仙『私の心はあなたの物だヨ♪』

クロ「……」
ジャキッ
ガシッ
福太郎「クロ、包丁はアカン。」

クロ「物理的に心臓くりぬいて生ごみとして出してやる!」

福太郎「心臓はりんねセンセので見慣れとるやろ。」

メリー「心臓見慣れてるっていうパワーワード」

リュカ「サイコパスも真っ青な発言」

福太郎「そうや、豆たべよ。豆。」

クロ「はぁ…」

お仙『ゆっくりしていってネ!』

クロ「お前をゆっくりにしてやろうか…」

福太郎「メリーちゃんやったら着脱式やからゆっくりも簡単やね。」

メリー「えへへっ」

リュカ「いや、照れるところじゃないっしょ」

福太郎「メリーちゃんは頭が弱ぁてホンマ可愛いなぁ。」

メリー「もーご主人様ったら～……ん?」

福太郎「豆食べよか」

クロ「撒かないのか?」

福太郎「んー……鬼は外って撒いたら、クロ以外ダメージ受けたりせんよな?」

クロ「よし、ぶつけようぜ」

福太郎「コラコラ」

リュカ「私にいい考えがある!」

お仙『任せタ!』

クロ「おい、ちょっと待て」

リュカ「鬼はーうちー!」
バララッ!

クロ「呼ぶんじゃねぇ!!」

お仙『っていうか、私は別に鬼ではないんだけどネ。豆も平気だシ。ボリボリ、ボリボリ』
しゅー

福太郎「ん?ちょっとダメージ入ってない?平気?」

お仙『へへいいいききキッ!』

クロ「いや、痺れてんだろ」

コンコンッ!

福太郎「あれ、誰か来た?はい?」
ガチャ

鬼「あ、スンマセン。今、鬼は内ーって呼ばれました?」

クロ「帰れ!」

鬼「ええっ?!」