第拾弐夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「なんでこんなことに?」

りんね「察してください…」

クロ「察しろったってなぁ…?」

りんね「先生だってそういうサイト見たい時があるのよ!!」

福太郎「クロ、謝っとき」

クロ「ぜってぇ嫌だ」

りんね「シクシク、シクシク」

福太郎「けど、これ操作効かんよな」
ピッピッ

りんね「そうなのよ。それで困ってるの」

福太郎「んー……」

メリー「電源切っちゃえば?」

りんね「電源切ってもまたこれが表示されるのよ」

クロ「どうしようもねーじゃん。」

福太郎「でも、たいていこういうんってウイルスなんやから元をたったらいけるんちゃうかな」

りんね「やってくれる!!」

福太郎「っと言われても、俺もこういうんに詳しいわけやないしなぁ」

りんね「シクシク」

メリー「ご主人様、なんか可哀想だよ」

クロ「完全に自業自得だけどな」

福太郎「セミプロに電話してみよか」

お仙『セミのプロ?』

クロ「黙ってろ」

福太郎「……あ、もしもし悠?」

真桜『真桜なの』

福太郎「んっ……こんばんわ。悠おる?」

真桜『いないなの。』

福太郎「んー、そっか。すんません、ほなええですわ。」
プッ

クロ「なんで本人以外が普通に出てるんだよ」

福太郎「小鳥遊家では希によくあることやで」

クロ「希なのかよくなのかどっちだ。」

福太郎「ほなら、次はプロやね」

クロ「はじめっからプロでいいだろ……」

福太郎「……あ、もしもし」

禅『はい……?』

福太郎「ちょっと携帯かウィルスっぽいもんにかかってしもうて、おそらくアダルトサイトの奴なんやけど」

禅『メール……送り…ま……す。』
プッ

ピロリロリン!
福太郎「早、ええと……なになに、一回電源を落として、ウイルス画面が出る前にメニューを開いてシステム……ウイルスデータをアンインストール。恐らくウイルスは……ふんふん」
ピッ、ピッ、ピッ

りんね「どうかしら?」

福太郎「んっ、ドンピシャやわ。アンインストールっと……Ok」

りんね「やーん!ありがとー!!」

福太郎「いえいえ、っといううか、俺はなんもしてないんやけど。」

りんね「そんなみことないわー、本当に助かったもの!!」

クロ「変なサイトばっかり見るなよ」

りんね「……うん」

福太郎「間があったなぁ」

りんね「ムラムラしちゃうと……ね?」

クロ「男子中学生かよ」
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