ｰ校舎内:教室ｰ

福太郎「よいしょっ、よいしょっ」

六角「机にねかせるよ!はい、持ち上げて!」

クロ「ああもうっ!」

天海「……」
ドサッ

小宮「ごめんなさい、私そんなつもりじゃ!」

六角「大丈夫。大丈夫ですけど、先生、お風呂はいるの早いーっ!時間的に早いー。」

小宮「すみません、宿直の時は怖いからいつも明るいうちにシャワーあびるんです。」

お仙『なら、前髪バサーッはなんダ?』

小宮「ああ、シャンプー落としてただけなんです」

伊佐美「いや、何にしても気絶はないわーぁ。あんなにカッコいいこと言っといて気絶はないは」

ラム「はぁっ、やっぱりね」

福太郎「やっぱりって……」

ラム「このひと、超が三つつくぐらい怖がりなのよ」

六角「なのよねぇ、毎回一回はするの気絶」

クロ「マジかよ……」

伊佐美「嘘でしょ?「きゅううぅぅー」ってなってましたよ。」

六角「「きゅうううぅぅっーーー!」てなるけど一回だけだから気絶するのは」

お仙『ぜっったい俺がぁ守ったるからァ』

伊佐美「ってた後だからぁ。非常に衝撃です。」

クロ「ホントにな……」

小山「あの、私はどうしたら?」

福太郎「非常にセクシーやからずっと見ていたいですね」

六角「たしかに、でも宿直室にお戻りください」

小山「ほんと、ごめんなさい。」

ラム「いえ、先生は悪くないですから」


～～


伊佐美「このひと何でお化け退治なんてしてるんですか?」

ラム「先輩の家系は昔からお化け退治を生業にしていた家系なのよ」

六角「ずーっとね、だから生まれた時からお化けが見えてる」

伊佐美「可哀想」

六角「実は私は先代のころから働いてるんだけどね。天海坊ちゃんの御父上の代から」

福太郎「そうなんすか」

六角「ここだけの話、ぼっちゃんの代からなのよ。お化けを説得して成仏させるようになったの……実はお化けも死ぬからね。」

福太郎「それはしっとります。」

伊佐美「そうなんだ……福太郎さんも除霊師で?」

福太郎「いや、俺は妖怪とかを人間社会に溶け込めるように指導する仕事をしとるもんです」

伊佐美「よ、妖怪?」

六角「ああね歪業のひとだったんだね」

福太郎「一応、このクロは犬の妖怪でこっちのお仙はキョンシー。いわゆる動く死体」

クロ「犬じゃもねぇ!大神だ!」

お仙『心臓は動いてないけどハートは燃えているゾ』

ラム「あと、私は道士。このお仙みたいなのを操ったり処理したりするものよ」

伊佐美「ええぇっ!?」