第拾壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「今日は雨かぁ」

クロ「なんか寒い…」

メリー「温かかったから、急に冷えてる感じするよね」

お仙『でも、ひとりヤバいことになってるのがいるゾ』

すっきー『リュカさんっすね……』


~庭先~

リュカ「うはっ、うははははっ!飲み放題!飲み放題よーーー!」

~~


クロ「雨水は嫌とかいってたくせに」

福太郎「欲望には勝てんかったんやね。」

メリー「風邪とかひかないのかな?」

すっきー『妖怪っすからね』

お仙『どっちかっていうと根腐れとかじゃないカ?』

福太郎「植物の病気……か。ほんなら、クロは犬の」

クロ「あ?」

福太郎「こほん、こほん。」

お仙『私は完璧ダ。病気にはかからなイ!』

クロ「お前の場合は変な菌を振りまかないように気をつけないとダメだろ。」

福太郎「綺麗好きやし大丈夫やろ」

お仙『ちょっと位なら舐めてもいいのヨ?』

クロ「黙れ」

福太郎「どの辺までならOk?」

メリー「ご主人様!!」

福太郎「いやー、一応礼儀として」

すっきー『なんの礼儀っすか』

福太郎「ははっ」

すっきー『笑って誤魔化されたっす…』

リュカ「みんな!外でない?ちょー楽しいよ!!」

クロ「でねーよバカ野郎!」

リュカ「もったいないなー」

メリー「なんの話してたっけ?」

福太郎「イギリス女王は、イギリス領域内のすべてのチョウザメ、クジラ、イルカの所有権を持つって話」

クロ「してねーよ!!」

すっきー『っていうか、今のってホントっすか?』

福太郎「ほんまやで。」

クロ「何情報だよ……」

お仙『他にどんな話があル?』

福太郎「んー……アメリカ合衆国の上空では、いかなる日のいかなる時間にも、61000人の人々が飛行機で飛んどるとか?」

クロ「だからなんなんだ、その情報……」

メリー「ご主人様って変なこといっぱい知ってるよね。」

福太郎「恐縮です」

すっきー『恐縮って……』

福太郎「これは悠から聞いたんやけど、ウガンダという国にはブガンダという王国があって、そこの言語はルガンダなんやって。おもろない?」

クロ「なんの呪文だよ」

福太郎「国のウガンダ、王国のブガンダ、言語のルガンダ」

お仙『火のルビカンテ』

クロ「それはゴルペーザの手下だろ」

福太郎「水のカイナッツォの姿が一番キモイ」

お仙『青い禿げ頭の亀……キモイ』
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