第壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

チルノ「あつい……とけるぅ」

福太郎「まぁ、五月の終盤やしなぁ。」

チルノ「なんで、あっついのよ!」

福太郎「夏やもん」

チルノ「もー!」

福太郎「あっちは夏やないの?」

チルノ「夏よ!」

福太郎「えぇ……せやったら暑いんわかってはったんとちゃうのん」

チルノ「なんでよ」

福太郎「なんでて……そっちは夏で暑かったんやろ?」

チルノ「夏だもん当然でしょ」

福太郎「ほんなら、こっちも夏で暑いと思わん?」

チルノ「わかんない」

福太郎「わからんかぁ……せやったらしかたないなぁー」

すっきー『説明放棄したっすね』

福太郎「あ、そや。すっきーに抱きついとったらどう?彼女冷たいで」

すっきー『冷感枕じゃないっすよ!』

福太郎「むしろ、霊感枕?」

すっきー『なんにも上手くねーっす!!』

チルノ「……」

ぴとっ
すっきー『?』

チルノ「そんなに冷たくない」

福太郎「え?ほんま?」

むにゅっ!
すっきー『オイコラ!何処掴んでる///!』

福太郎「冷たいけど?」

すっきー『無視すんな!!』

チルノ「あたいの方が冷たいし」

福太郎「ふーむ、冷たさは氷の妖精>幽霊になるんやな」

すっきー『うっうっ、思いっきり掴まれたのに無視……』

ようよう「あの兄さんはセクハラに目的が無いから厄介だよな。」

メリー「冷蔵庫でもはいってればいーじゃん」

福太郎「アカンて他のもんがはいとるでしょー」

すっきー『入ってなかったらいいんすか…』

福太郎「冷蔵庫に幼女とか……字面は最悪の猟奇やな」

すっきー『絵面もすよ……』

福太郎「あ、そうや。暑いんやったら……アイスをあげよう。」

チルノ「アイス食べる!」

福太郎「小豆最中アイスやけど」

メリー「ご主人様渋い……」

福太郎「はい、どうぞ」

チルノ「はぐはぐ」

福太郎「メリーちゃんもは、一口サイズ」

メリー「わーいっ♪」

すっきー『こういうときは少しうらやましいっすね。』

福太郎「……箸刺そか?」

すっきー『それは結構です!』

福太郎「あ、じゃあニューパターンで線香刺して火つけるとか」

すっきー『それで食べれたとしても食べたくないっす!』

福太郎「あとは……叩き潰してみるとか」

すっきー『なんで?!』

福太郎「ほら、死んで幽霊化」

すっきー『アイスの幽霊って何なんスか…そして、そんな叩き潰されたものを食べたくないし』

チルノ「むぐむぐ……たべもので遊ぶのはダメだぞ」

福太郎「せやねー、はい、口の周りふきふきしょーなぁー」

ふきふきっ
チルノ「んーっ」

ようよう「もはや手慣れてるな」
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