第拾壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「とりあえず……せないかんことあるよな」

クロ「なんだ、唐突に」

福太郎「んっ、名前決めよか」

花の女「ゲームキャラのですか?だったらサボテンにしましょう。サボテン。」

クロ「なんでサボテンなんだよ」

花の女「主人公に自分の名前着けてると絶望することもあるんですよ?」

福太郎「ヨヨ」

花の女「ヨヨ死ね」

福太郎「まぁ、それは置いといて、花ちゃんの名前」

花の女「……私の?」

福太郎「そうそう。今のままやったら不便やろ。」

花の女「じやあ、ビューティフルラブィアンローズと呼んでください」

クロ「うるせーぞ、サボテン」

福太郎「サボ子でどうやろ」

花の女「福太郎さんって何でも○子ってつけるタイプですか?」

福太郎「……その節はある気がする。」

メリー「可愛い名前がいいよね」

花の女「美しさと気品を兼ね備えた名前がいいです」

お仙『……クロスボーン』

クロ「ねぇよ!!」

花の女「後ろにガンダム付きそうですよね。」

福太郎「ほんなら、エンジェルハロゥ」

クロ「ガンダムから離れろよ!」

花の女「花子だと何かトイレに出そうでいやだしなー」

福太郎「花壇の花子さんでどう?」

花の女「癒し系ですね」

クロ「なら、シンプルかつ起源で……サボテン」

花の女「サボテンはしっくりくるんですけどねぇ。もう一工夫ほしいです」

お仙『花山薫でどうダ』

花の女「私には荷が重い」

福太郎「サボテンて漢字で書いたら仙人の掌って書くよな」

お仙『お仙!』

クロ「お前だろーが!」

福太郎「しまった、被るかぁ」

メリー「花ちゃんでいいんじゃないの?」

花の女「もっとかっこよく!」

クロ「めんどくせぇな!!」

福太郎「ならリュカでどう?」

花の女「その心は?」

福太郎「サボテン、ドラゴンフルーツ、竜果実、リュカ」

リュカ「……私は今日からリュカです。漢字で書くと龍果!!」

クロ「気にいったのかよ……。お前らどう思うよ?」

お仙『カッコいいと思ウ』

メリー「可愛いと思う」

クロ「ああそう…」

福太郎「ほんなら、リュカで」

リュカ(小)「イエーイ。」

メリー「あ、縮んできちゃってる」

福太郎「水あげて」

お仙『ミネラルウオーターだゼ!』

リュカ「うめーー!」

メリー「でも、お部屋また狭くなるね。」

福太郎「……せやね。」
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