ｰ福太郎の部屋ｰ

福太郎「枯れるん?」

花の少女「枯れます。私、可愛そう!!」

クロ「うるせーよ」

福太郎「お仙。お水。」

お仙『アイアイサー』
ジョボボッ
花の女「潤うぅー!潤っちゃうぅー!」

メリー「……」

花の女「もしかして引かれてます?」

クロ「もしかしなくても引いてるよ」

お仙『私は嫌いじゃなイ』

花の女「ありがと」

福太郎「とりあえず害はないんかな?」

花の女「無毒です。あ、でも血止め的な汁は出せますよ」

福太郎「へー、薬?」

花の女「唾液です。」

クロ「汚ねぇな!!」

福太郎「いや、ありかな」

メリー「ご主人様!!」

花の女「植物由来100％の汁なので汚くないですよ。」

クロ「汁っていうな汁って」

福太郎「なんかエロいよね」

メリー「もう!ご主人様!」

福太郎「はい、すんません」

花の少女「ふぅ、この部屋暑いですね。すぐに乾いちゃいます。」

お仙『そーれそーレ』
ダパパパッ
花の女「超潤う」

クロ「燃費悪いな……」

福太郎「サボテンてそんな水いる植物やっけ?」

花の女「今はただのサボテンじゃないですからね。そりゃ燃費だって悪くなりますよ!!」

福太郎「すんません…」

クロ「謝る必要はねぇだろ。」

お仙『でも、水だけでいいなら燃費はいいんじゃなイ?』

花の女「雨水とかは嫌ですけどね。」

クロ「おい、植物!!」

福太郎「まぁまぁ」

花の女「そんなに怒らないでくださいよ。ほら、これあげますから」
スッ

メリー「果物?」

クロ「……」

花の女「美味しいですよ?」

クロ「いや、どっから出した」

花の女「えーと、こう気合で」

クロ「なんでだよ!」

福太郎「くんくんっ……めっちゃ甘そうな匂いがする。」

花の女「甘いですよ。蜜を凝縮した果実ですから」

お仙『食べていイ?』

クロ「おいおい、やめとけよ。そんな得体の知れないの」

福太郎「毒はないんやろ?」

花の女「とうぜん、無毒!」

メリー「無毒って部分は大事なのね。」

お仙『ガブッ。めっちゃ甘イ!!』

福太郎「マジで?俺もひとくち頂戴」

花の女「いくらでも出せますよ。」
ズズッ、ポンッ
福太郎「ほんなら、いただきます。かぷっ、甘!」

花の少女「クロさんもどうですか?」

クロ「お前、目に見えて縮んでるぞ」

花の少女「ああ、やっぱりこれはガッツリ水分消費しますね。」