ｰ福太郎の部屋ｰ

福太郎「んで、結局買うたんが……サボテン数個」

幽香「いろいろと有ったけど、初志貫徹よね」

お仙『私も色々と欲しかっタ』

クロ「お前はしょーもないものしか買わないだろ」

メリー「それでこのサボテン植えるの?」

幽香「そのつもりよ」

福太郎「どこに?」

幽香「どこに植えて欲しい?」

福太郎「……まぁ、庭か、畑ですかねぇ」

幽香「じゃあ、庭で試してみましょうか」

クロ「庭って私たちだけのものではないよな」

福太郎「まぁ、サボテンの一つくらいはええんとちゃうかな」

幽香「行くわよ」

福太郎「早速ですか」


～～


幽香「この辺りが良さそうね。」

メリー「でも、植え替えても鉢植えから地面に変わるだけじゃないの?」

福太郎「せやね」

幽香「はい、これでお終い」

お仙『お疲れサマンサ』

クロ「……」

幽香「それじゃあ、ハイ」

【サボテン】
ズッズズッ……

福太郎「んっ、ちょっと大きいなってきた」

幽香「普通に育つわね」

福太郎「さいですね。」

【サボテン】
ズズッ、ズズッ!

メリー「もう、私より大きい」

クロ「てゆーか、百均のサボテンってここまでデカくなるのか」

幽香「なるみたいね。」

【サボテン】
プクッ

お仙『何か小さいのも出てきタ』

福太郎「それ、花の芽ちゃう?」

【サボテン】
パッ、パッ!

メリー「あ、ホント綺麗な花!」

幽香「充分ね」

福太郎「Ok?」

幽香「ええ。育つのが分かったし充分だわ」

クロ「で、このサボテンは?」

幽香「ここまで大きくなったらあとは大丈夫でしょ。たまに水をあげて」

福太郎「分かりました」

りんね「あら、みんな何してるの?」

お仙『サボテンの生育鑑賞』

りんね「あら、こんなところにサボテンなんてあったかしら?」

メリー「今さっき植えたのよ」

りんね「そうなの。綺麗な花までつけてるわね。」

福太郎「今帰りですか?」

りんね「そうなのよ。」

幽香「とりあえず、部屋に戻らない?」

福太郎「ですね、りんねさんも良かったら」

りんね「じゃあ、着替えたら改めてお邪魔するわ」

福太郎「んっ、わかりました。」

クロ「サボテンてああいうところに飢えても平気なのかね?」

お仙『枯れそうになったら鉢に戻したらいいんじゃなイ?』

クロ「……それもそうか。」

【サボテン】
モゾモゾ