第拾壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー集合墓地:あやかし屋ー

悠「ハムスターの復活?」

福太郎「経立、獣以上妖怪未満の状態やって」

悠「へー……口の中に飛び込んできて喉を食い破ったりとかは?」

福太郎「それもう妖怪やん」

悠「いや、兎だとしたら?」

福太郎「なるほど、ありえるね」

骨女『兎ってそんなド凶悪な魔物でしたっけ?』

悠「兎は動物界の殺し屋だぞ。」

福太郎「首狩り兎」

骨女『兎って怖いですね。』

二口女「ボーパルバニーじゃろ、それは」

悠「ほほう、ちょっとゲーマの匂いがすると思ってたがボーパルバニーを知っているのか」

二口女「私はRPGはドラクエよりwiza派だったからね」

福太郎「俺はFF」

悠「おれ、女神転生」

骨女『よく分かりませんが福さん以外はマニアックなんだというのは分かりました』

悠「マニアックじゃなくてアニマだよ」

二口女「それは難易度じゃな」

福太郎「難易度もハード以上は色んな単語あるよな」

悠「Extra、マニア、アニマ、エクスタシー」

二口女「私は難易度一定固定のゲームのが好きだけどね」

福太郎「俺は作中いつでも変更できるんがええかな、ムリゲーになったらそっこう難易度下げていけるし」

悠「最初から最高難易度ができる奴。二周目以降じゃないとでないのはめんどい」

二口女「一周しかしない系?」

悠「いいや、最初はゲキムズ、二周目はちょーマイルドでしたいの」

福太郎「行は地獄、帰りは良い良いみたいやな」

悠「まぁでも、縛りプレイしだしたらだいたい難易度跳ね上がるけどな」

骨女『そういううご趣味が?』

福太郎「たぶん、縛りプレイの意味を誤解しとるよ」

二口女「一部の行動を制限してするゲームの事さね。」

骨女『……つまり目隠しプレイとかそういうことですよね?』

福太郎「うーむ、間違いではないな」

悠「目隠し将棋ぐらいならできるけどな」

福太郎「それはそれでスゲー」

骨女『話は変わりますけどもうすぐ節分ですね』

悠「虎柄の鬼娘とかいないかな」

福太郎「角生えた娘やったら探せば見つかると思う」

二口女「そうかい?鬼っていうのはあんがい見つからないよ?なにせ妖怪的にレアな妖怪だし」

悠「オレ、オニシッテル、オニコワイオニコワイ」

福太郎「悠の中では喜びの鬼娘と悲しみの阿修羅がおるんやね」

悠「おれが殺されるとしたら鬼か龍にな気がする。」

骨女『豆まきしたらいいですよ』

悠「豆なんかじゃ倒せないよぅぅ!」
62/100ページ
スキ