第拾壱夜『福太郎の不思議な日常』
ー集合墓地:あやかし屋ー
悠「さーむーいー……」
福太郎「大丈夫?」
悠「寒くて辛いです」
福太郎「雪降ってしもたもんな」
悠「ううー、ううー!」
骨女『温かいお茶どうぞ』
悠「ありがてぇ、ありがてぇぇ」
福太郎「本気やな」
ろくろっ首「ホンマに寒いんダメなんやねぇ」
悠「ダメなんだよ。もうなんか身体と心が死んじゃう」
ろくろっ首「大変やねぇ」
悠「体温をあげてくれる妖怪とかいないだろうか」
福太郎「体温が上がると同時に身体が焼けてしまいそうな気がするわ」
悠「フレイム」
福太郎「フレイムはまだええけど、ブリザードのザラキは堪忍」
悠「あいつらのザラキとかって絶対になんか補正かかってるよな」
福太郎「気がするわ」
悠「はー、寒いぃ……」
骨女『本当に大丈夫ですか?』
悠「心配なら誰か抱きしめてくれてもいいよ」
絡新婦「アホか!」
福太郎「ろくろっ首さんに巻き絞めてもらうとか?」
悠「抱きしめるじゃなくて、巻き絞めるっていうのがなかなかいいな」
絡新婦「ニシキヘビにでも巻き絞められろ!」
悠「ニシキヘビは冷たいだろ」
福太郎「ムツゴロウさん」
悠「あれは絶対に絞殺される寸前だった」
福太郎「それでも笑顔っていうんは凄いを通り越して怖い」
絡新婦「なんの話じゃ」
悠「ムツゴロウ。あ、ムツゴロウで思い出した」
福太郎「どしてん?」
悠「福ちゃん、スキュラって知ってる?」
福太郎「上半身が女性、下半身が三つ首の犬と魚の尻尾のモンスター」
悠「そうそう」
福太郎「レベル的に言うたらダンジョン深層のモンスターやね。どかしたん?」
悠「最近、學校にやってきてな。」
福太郎「スキュラが?」
悠「スキュラが」
福太郎「まぁ、悪魔とか鵺とか居るし、レベル的にはつりあっとるんちゃうん?」
悠「ラストダンジョンよりもヤバいの揃ってるからな、あの校舎」
福太郎「ときおり、ラヴクラフトさんもおるしな」
悠「発狂なんて生易しいもんじゃねぇ。」
福太郎「それでスキュラさんは何しに来たん?」
悠「人間とモンスターの交流を深めるためとかなんとか」
福太郎「へー、意外と友好的なんやね。」
悠「見かけで判断しちゃダメってことだな。まぁ、見かけで判断するけど」
骨女『私はどうですか?』
福太郎「骨子さんは何気に取り殺す系の妖怪なんよな」
悠「見た眼で騙してる系だろ」
骨女『おや、そんな、まぁそうなんですけどね。』
福太郎「認めるんやね」
悠「さーむーいー……」
福太郎「大丈夫?」
悠「寒くて辛いです」
福太郎「雪降ってしもたもんな」
悠「ううー、ううー!」
骨女『温かいお茶どうぞ』
悠「ありがてぇ、ありがてぇぇ」
福太郎「本気やな」
ろくろっ首「ホンマに寒いんダメなんやねぇ」
悠「ダメなんだよ。もうなんか身体と心が死んじゃう」
ろくろっ首「大変やねぇ」
悠「体温をあげてくれる妖怪とかいないだろうか」
福太郎「体温が上がると同時に身体が焼けてしまいそうな気がするわ」
悠「フレイム」
福太郎「フレイムはまだええけど、ブリザードのザラキは堪忍」
悠「あいつらのザラキとかって絶対になんか補正かかってるよな」
福太郎「気がするわ」
悠「はー、寒いぃ……」
骨女『本当に大丈夫ですか?』
悠「心配なら誰か抱きしめてくれてもいいよ」
絡新婦「アホか!」
福太郎「ろくろっ首さんに巻き絞めてもらうとか?」
悠「抱きしめるじゃなくて、巻き絞めるっていうのがなかなかいいな」
絡新婦「ニシキヘビにでも巻き絞められろ!」
悠「ニシキヘビは冷たいだろ」
福太郎「ムツゴロウさん」
悠「あれは絶対に絞殺される寸前だった」
福太郎「それでも笑顔っていうんは凄いを通り越して怖い」
絡新婦「なんの話じゃ」
悠「ムツゴロウ。あ、ムツゴロウで思い出した」
福太郎「どしてん?」
悠「福ちゃん、スキュラって知ってる?」
福太郎「上半身が女性、下半身が三つ首の犬と魚の尻尾のモンスター」
悠「そうそう」
福太郎「レベル的に言うたらダンジョン深層のモンスターやね。どかしたん?」
悠「最近、學校にやってきてな。」
福太郎「スキュラが?」
悠「スキュラが」
福太郎「まぁ、悪魔とか鵺とか居るし、レベル的にはつりあっとるんちゃうん?」
悠「ラストダンジョンよりもヤバいの揃ってるからな、あの校舎」
福太郎「ときおり、ラヴクラフトさんもおるしな」
悠「発狂なんて生易しいもんじゃねぇ。」
福太郎「それでスキュラさんは何しに来たん?」
悠「人間とモンスターの交流を深めるためとかなんとか」
福太郎「へー、意外と友好的なんやね。」
悠「見かけで判断しちゃダメってことだな。まぁ、見かけで判断するけど」
骨女『私はどうですか?』
福太郎「骨子さんは何気に取り殺す系の妖怪なんよな」
悠「見た眼で騙してる系だろ」
骨女『おや、そんな、まぁそうなんですけどね。』
福太郎「認めるんやね」