ｰ福太郎の部屋ｰ

福太郎「先日、時空のおっさんと知り合いました」

ラム「……は?」

福太郎「時空のおっさん」

ラム「って、あの都市伝説の?」

福太郎「そうそう。携帯の番号も交換してもらいました」

すっきー『だからって普通、家に連れてこないっすよ?』

福太郎「すっきーと関係あるかなと思って」

ラム「…………なんていうか、アンタ都市伝説とよく関わるわね」

福太郎「不思議と」

クロ「不思議とで済ませられる量じゃないけどな」

福太郎「ははっ」

ラム「いや、笑い事じゃないでしょ」

メリー「だったらご主人様が他に都市伝説的な何かをしたらその通りになるのかしら」

福太郎「ふむ」

お仙『都市伝説的な何かってなんダ?』

メリー「ええと、コックリさんとか?」

福太郎「揺光さんか後楽さんが来るんとちゃうかな」

クロ「二分の一で貧乏神引くようなもんだな」

ラム「じゃあ、鏡に向かってじゃんけんは?」

メリー「なにそれ?」

ラム「ある男性が、ヒマつぶしに鏡を見てじゃんけんをしていたら、鏡の中の自分に勝ってしまった。鏡の中の自分は、悔しそうな顔をしたという話よ。」

福太郎「へー、やってみよか」

ラム「軽く言うわね…。」

福太郎「鏡もっといて」

お仙『オッケー!』

福太郎「よし、ほんなら、ジャンケン、ポン!」

ラム「……」
クロ「……」
お仙『……』
メリー「……」

福太郎「普通にあいこでした」

ラム「そうみたいね」

福太郎「フェイントとかかけた方が良かったんかな?」

ラム「いや、そういうんじゃないから」

クロ「そもそも何で都市伝説を起こそうとしてる」

福太郎「100発100中で起きるんなら……怖いなって」

クロ「なぜ怖いのにやろうとする」

福太郎「……怖いもの見たさ?」

ラム「そのうち取り返しのつかないことになるわよ」

福太郎「醤油を一気飲みしたら死ぬっていう都市伝説もあるよな」

ラム「醤油なんか一気に飲んだら、そりゃ死ぬでしょ」

メリー「都市伝説っていうより馬鹿行為?」

ラム「ダーウィン賞はとれるかもね」

メリー「なにそれ?」

お仙『馬鹿な死に方をした人物に送られる賞』

福太郎「例えばクエン酸と間違えて爆発物を練りこんだオリジナルチューイングガムを噛んだ学生、口内爆発で死亡、とか」

クロ「馬鹿だな」

お仙『クエン酸て美味しいノ?』

福太郎「パチパチするやつっていうたら分かりやすいかな」