第拾壱夜『福太郎の不思議な日常』
ー池袋界隈ー
ミハイル「それで妖怪を使って一儲けできないかと考えているんだが」
福太郎「はぁ……」
悠「お前、妖怪の財宝奪うとか言ってたそうだな」
ミハイル「そうだ。だけど、危険だ危険だというもんだからな。妖怪の財宝じゃなくて、妖怪で一儲けしようと考えた」
福太郎「それはそれで危険やと思うんやけど」
ミハイル「動物園というのがあるんだから、妖怪園というのでどうだろう?」
福太郎「ああ、面白そうやけど……」
悠「大問題しか起こらない気がする。そもそも妖怪を閉じ込めて置くっていうのが危険だろ。」
ミハイル「妖精は数百年閉じ込めておくと化け物に変貌したが、それは鎖につないでの拘束。だから、快適に部屋を作るんだ。それこそ、動物園のようにな。」
悠「なんにしても見世物になる妖怪はいないだろ。」
ミハイル「貴様は僕の商売の邪魔をする気か!」
悠「絶対に失敗するから止めてやってんだろ!!」
福太郎「……あれ?」
悠「どした?」
福太郎「人、居らんことない?」
ミハイル「なにをいっている。」
福太郎「いや、ほら、周り」
悠「……」
ミハイル「…………確かにひとが居ないな」
福太郎「さっきまでおったよな?」
悠「居た。っか、池袋で人間がひとりもいないなんておかしいだろ。」
福太郎「なんかした?」
ミハイル「どーして僕に聞く!」
悠「妖怪とっ捕まえたりしてないだろうなコラ!」
ミハイル「してない!んっ?」
悠「今度は何だ」
ミハイル「おっさんだ。」
悠「あ?」
おっさん「えっ」
福太郎「んっ、ホンマや。あの……」
おっさん「なんでいるんだよ!」
ダッ
悠「逃げた!」
ミハイル「逃げるな!追うぞ!」
福太郎「なんで追うん?」
ミハイル「逃げる奴は追いつめる!それが僕の主義だ!」
悠「酷いや……ぐ?!」
福太郎「うぉっ?!」
ミハイル「なっ……!」
ぐにゃ~……
悠「なんっ、だこれ……?!」
福太郎「身体が伸びる……いや、空間が歪んどる?」
ミハイル「そうか!ここは僕達が居る世界と良くは似ているが別の世界だ!そしてあのおっさんがここの管理人か住人で、そしてこの歪みはもとの世界に戻そうとしている強制力だ!」
福太郎「なんでわかるん?」
ミハイル「僕が天才だからだ!」
福太郎「そういうことやったら……よっ!」
ギュッ!
悠「おっ?!歪みが弱まった?!」
福太郎「以前、すっきーの空間に閉じ込められたんで、経験が生きたわ。」
悠「なるほど、じゃあ、福ちゃんが摘まんでる辺りを押したら……」
ググッ!!
ミハイル「いいぞ!よーーしこれで動ける!とりゃー!」
ゲシッ!
おっさん「ぎゃーーー!」
福太郎「時空のおっさんを蹴っ飛ばしたで」
悠「あいつ無茶苦茶するからな」
ミハイル「この技術をボクに寄越せ!さもないと貴様の頭の毛を毟るぞ!!」
おっさん「うわー!なんなんだぁぁ!!」
悠「おい、やめとけ」
ガシッ!ゴキッ!
ミハイル「ぎゃっ!」
福太郎「首が180度回っとるけど」
悠「カイロプラティックだから大丈夫だ」
おっさん「ひ、ひえぇ……」
~~
ー福太郎の部屋ー
福太郎「そんな事があって、ミハイル殿下は悠が捨てにいって、時空のおっさんはすっきーの関係者化と思って連れてきました」
時空のおっさん「ど、どうも」
すっきー『まったく関係ないんで、おかえりしてもらってください。』
ミハイル「それで妖怪を使って一儲けできないかと考えているんだが」
福太郎「はぁ……」
悠「お前、妖怪の財宝奪うとか言ってたそうだな」
ミハイル「そうだ。だけど、危険だ危険だというもんだからな。妖怪の財宝じゃなくて、妖怪で一儲けしようと考えた」
福太郎「それはそれで危険やと思うんやけど」
ミハイル「動物園というのがあるんだから、妖怪園というのでどうだろう?」
福太郎「ああ、面白そうやけど……」
悠「大問題しか起こらない気がする。そもそも妖怪を閉じ込めて置くっていうのが危険だろ。」
ミハイル「妖精は数百年閉じ込めておくと化け物に変貌したが、それは鎖につないでの拘束。だから、快適に部屋を作るんだ。それこそ、動物園のようにな。」
悠「なんにしても見世物になる妖怪はいないだろ。」
ミハイル「貴様は僕の商売の邪魔をする気か!」
悠「絶対に失敗するから止めてやってんだろ!!」
福太郎「……あれ?」
悠「どした?」
福太郎「人、居らんことない?」
ミハイル「なにをいっている。」
福太郎「いや、ほら、周り」
悠「……」
ミハイル「…………確かにひとが居ないな」
福太郎「さっきまでおったよな?」
悠「居た。っか、池袋で人間がひとりもいないなんておかしいだろ。」
福太郎「なんかした?」
ミハイル「どーして僕に聞く!」
悠「妖怪とっ捕まえたりしてないだろうなコラ!」
ミハイル「してない!んっ?」
悠「今度は何だ」
ミハイル「おっさんだ。」
悠「あ?」
おっさん「えっ」
福太郎「んっ、ホンマや。あの……」
おっさん「なんでいるんだよ!」
ダッ
悠「逃げた!」
ミハイル「逃げるな!追うぞ!」
福太郎「なんで追うん?」
ミハイル「逃げる奴は追いつめる!それが僕の主義だ!」
悠「酷いや……ぐ?!」
福太郎「うぉっ?!」
ミハイル「なっ……!」
ぐにゃ~……
悠「なんっ、だこれ……?!」
福太郎「身体が伸びる……いや、空間が歪んどる?」
ミハイル「そうか!ここは僕達が居る世界と良くは似ているが別の世界だ!そしてあのおっさんがここの管理人か住人で、そしてこの歪みはもとの世界に戻そうとしている強制力だ!」
福太郎「なんでわかるん?」
ミハイル「僕が天才だからだ!」
福太郎「そういうことやったら……よっ!」
ギュッ!
悠「おっ?!歪みが弱まった?!」
福太郎「以前、すっきーの空間に閉じ込められたんで、経験が生きたわ。」
悠「なるほど、じゃあ、福ちゃんが摘まんでる辺りを押したら……」
ググッ!!
ミハイル「いいぞ!よーーしこれで動ける!とりゃー!」
ゲシッ!
おっさん「ぎゃーーー!」
福太郎「時空のおっさんを蹴っ飛ばしたで」
悠「あいつ無茶苦茶するからな」
ミハイル「この技術をボクに寄越せ!さもないと貴様の頭の毛を毟るぞ!!」
おっさん「うわー!なんなんだぁぁ!!」
悠「おい、やめとけ」
ガシッ!ゴキッ!
ミハイル「ぎゃっ!」
福太郎「首が180度回っとるけど」
悠「カイロプラティックだから大丈夫だ」
おっさん「ひ、ひえぇ……」
~~
ー福太郎の部屋ー
福太郎「そんな事があって、ミハイル殿下は悠が捨てにいって、時空のおっさんはすっきーの関係者化と思って連れてきました」
時空のおっさん「ど、どうも」
すっきー『まったく関係ないんで、おかえりしてもらってください。』