ｰ集合墓地:あやかし屋ｰ

悠「すまんかったな」

福太郎「……開口一番なんの謝罪?」

悠「ミハイルの件だ」

福太郎「ああ」

悠「紹介しといてなんだがイラッとしただろ。」

福太郎「いやー、まぁ、なかなか」

悠「ホント悪かったな。今日はおれのおごりだ好きなだけ団子食べてくれ。」

福太郎「ほんなら、団子もらおうかな」

悠「へい、ダゴンよろしく」

骨女『タコは取り扱ってないですね』

悠「ビャーキーとかは?」

骨女『この辺りじゃちょっと手に入らないですね』

福太郎「神話生物料理は遠慮しとくわ。団子で」

骨女『はーい、お団子はいりまーす』

悠「おれ、ぜんざい、もち入れて」

骨女『餡餅と普通のどっちがいいですか?」

悠「餡餅で」

骨女『はーい、餡餅おぜんざいもー』

福太郎「ぜんざいに餡餅ってごっつい組み合わせやな」

悠「あんこに餅、さらにあんこだしな」

骨女『悠さんは意外にも甘党なんですよね。お酒召し上がるのに』

悠「まぁな」

福太郎「本物の酒のみはあんこでも酒が飲めるっていうし」

悠「全然飲める。けど、まぁ、酒は酒用のあてで飲みたいな」

福太郎「ビールなら?」

悠「生姜焼き」

福太郎「日本酒なら?」

悠「唐揚げ」

福太郎「ワイン」

悠「ローストビーフ」

骨女『豚、鳥、牛、コンプリートですね』

悠「アジフライとかでも全然いいんだけどな」

福太郎「わりと何でもええよな」

悠「Yesだね!」

絡新婦「団子とぜんざい餡餅入り。」
スッ
福太郎「どうも」

コンッ!
悠「おれのだけ置き方雑じゃね?」

絡新婦「気のせいじゃろ」

悠「……だよね!」

絡新婦「は?!」

骨女『ポジティブ』

悠「ふーふー……ズズッ、うん甘い」

福太郎「寒いときって甘いもんたべたーなるよな。不思議と」

悠「そうだな。焼きいもとか」

抜け首「ええなぁ。」

悠「きゃー!頭だけぇ!」

ろくろっ首「いまさら?!」

悠「ネタを挟んでないと胃が持たれるんだよ」

抜け首「それ、どんな病気や」

悠「ネタを挟まないと胃が持たれる病」

絡新婦「ぜんざいに餡入りの餅なんぞ入れるからだろう」

骨女『そのぐらい軽いですよね』

悠「余裕」

福太郎「なら、もう一杯?」

悠「そうだな!味噌汁ください!」

骨女『甘かったんですね。』

悠「しょっぱいのが欲しいねやっぱり。」

福太郎「塩昆布とか漬物とかいっしょに出してみたら?」

骨女『それいいですね。今度からそうします。』