ｰ福太郎の部屋ｰ

福太郎「とりあえず、なんか飲みます?」

ミハイル「その家で一番高いものを飲むのが僕の流儀だ」

ラム「えー……」

福太郎「ほんなら……レミーマルタンかな」

ミハイル「ゲッ」

クロ「ほらよ」
ドンッ

ミハイル「……ペロッ。まずーい!」

クロ「なら飲むな」

福太郎「そちらさんはお茶でええかな?」

チコ「あ、お構いなく」

ミハイル「それで何度か顔は見たことあるがちゃんと話したことはなかったな。ええと……道頓堀虎太郎」

福太郎「御堂福太郎です」

ミハイル「そういっただろうイッコクドウ」

福太郎「……ですね」

チコ「すいません、本当にすいません」

クロ「それでなんなんだ」

ミハイル「なんなんだっていった?そうです、私が変な国王です!って、誰が変な国王だ!!」

クロ「誰も言ってねぇよ!!」

ミハイル「福太郎は妖怪について詳しいと聞いた」

クロ「ずぉっ……な、なんなんだ、あの話題の切り替え方……」

チコ「本題以外は無視してください」

福太郎「詳しい言うか、なんというか。専門家いう意味やったら、こちらのラムさんのが専門家ですけど」

ラム「……」

ミハイル「ふむ、まぁどちらでもいいんだが、実は僕の国に妖怪がいるんだ」

福太郎「ほー」

ミハイル「信じるんだな」

福太郎「まぁ、妖怪やったら、ここにも居ますし」

ミハイル「あん?」

福太郎「クロは犬神、お仙はキョンシー、そんで隙間の中に隙間お化けのすっきーと……この娘はメリーちゃん。」

クロ「大神だ」

メリー「話していいの?」

福太郎「ええよ」

チコ「わ、お人形が喋った」

ミハイル「精巧に作ったロボットという可能性もある。

メリー「まぁ、失礼ね!」

ラム「それで、お国に妖怪が出るって言ったけど何が出るの?」

ミハイル「色々とだ。ミネラダ国にあるミハイル山にうじゃうじゃ住んでいる。」

福太郎「ミハイル山て……」

チコ「ふざけてるようで本当なんです。」

福太郎「それで妖怪が集団で悪さを?」

ミハイル「いいや、そんなことも今のところはない。だが、それでも急に変な異変を起こしに来たりすることがある。だから、ぶっちゃけ何か対策がないカと思って相談に来たわけだ」

福太郎「ふーん……山にむやみに立ち入ったりは?」

ミハイル「僕以外はほとんどない。立ち入り禁止にしているからな。だけど、年に何人かはその禁を破ってキノコ採りなんかにやってきては妖怪に食われている」

クロ「大問題だろ」

ミハイル「禁止しているのに勝手にはいる奴が悪い」

福太郎「せいろんやけども、暴論やなぁ」