ｰ集合墓地:あやかし屋ｰ

悠「結局骨犬はメフィストに押し付けてきたよ」

福太郎「大丈夫なん?」

悠「大丈夫だ」

福太郎「謎の自信」

骨女『呼びました?』

悠「骨子じゃなくて骨犬の話だ」

骨女『……私のライバルの予感!』

悠「犬だぞ」

福太郎「骨の犬」

骨女『なら、私のポジションは大丈夫そうですね』

悠「どういうポジションなんだ?」

骨女『墓場のアイドル』

福太郎「このお店については?」

骨女『……訂正しても?』

福太郎「どうぞ」

骨女『この店の看板娘です』

悠「ロッケンロール!!」

絡新婦「なんでじゃ……」

二口女「やぁ、お二人さん。」

福太郎「まいど」

悠「よーす」

二口女「二人して今度は何の悪だくみかね?」

悠「卒塔婆を束ねてバスター卒塔婆ソード繕うかって話」

福太郎「超罰当たり」

骨女『でも、逆に考えたらそれで霊をぶったたいて大ダメージ与えられそうですよね。』
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悠「なるほど、一理あるな」

絡新婦「そんな話していなかっただろ!」

悠「じゃあ、何か話題ある?」

福太郎「んー、正月おわったしなぁー」

悠「だれだれなんだよなー」

骨女『また、死体探しはどうですか?』

悠「あれ、体力も精神力も下がるからなぁ」

福太郎「ほどほどがええよな」

二口女「ほどほどな死体探しってなんだろうね。」

絡新婦「阿呆め。」

悠「不思議とよく言われる。っか、あれだ、もっと自分の得になるものがいいよな」

福太郎「例えば?」

悠「……座敷童探すとか?」

福太郎「恋ちゃんおるやん。」

悠「あれは枕娘だ」

骨女『枕?』

悠「膝枕する妖怪」

福太郎「それはそれでええやん」

悠「コストが合わない。膝枕だけなら恋じゃなくていっぱいいのいるし」

福太郎「これがハーレム王の発言」

悠「誰がハーレム王だ」

福太郎「ちゃいますのん?」

悠「ちゃいますよー。っか、ハーレムだったら福ちゃんじゃね?」

福太郎「んー、ハーレムいうかうちの場合家族やしなぁ」

悠「おれも家族」

福太郎「嫁やろ」

悠「そうそう」

福太郎「みんな嫁」

悠「でへへ」

福太郎「悠」

悠「ん?」

福太郎「夜道と背中にはホンマ気をつけなあかんで?」

悠「大丈夫。慣れてるから」

骨女『すごい会話ですね。』

二口女「まったくだね」