第拾壱夜『福太郎の不思議な日常』

ー福太郎の部屋ー

福太郎「5ポイント。皮はあるけど毛はない。目はあるけど口はない」

すっきー『……ミミズ?』

福太郎「ハズレ。4ポイント。中は白くて外は茶色」

すっきー『毛虫?』

福太郎「ハズレ。3ポイント。丸かったり凸凹だったりする」

すっきー『……ボール?』

悠「ジャガイモ」

福太郎「ジャガイモで正解」

すっきー『うつひゃあ!』

悠「お邪魔してます」

福太郎「せやね」

恋「気配を消して、黙ってはいるのはやめんか」

悠「心の中でノックした」

すっきー『心の中じゃなくて実行してほしいっす!』

福太郎「来てくれたんやね」

悠「もしかしたら筋肉痛で弱ってるかなと思って。はい、あやかし屋でかってきたお菓子」

福太郎「大正解や」

恋「それで謎々をしていたのかえ?」

福太郎「暇やったもんでね」

悠「正解率は?」

福太郎「微妙」

すっきー『うー……』

福太郎「最初は踊ってもらうつもりやってんけどな」

恋「なんでじゃ」

悠「年末の余興じゃね?」

福太郎「正解」

恋「正解かい!」

すっきー『いや、しないっすよ?!』

悠「裸踊りといこう」

恋「黙っとれ!」

福太郎「ありやね」

すっきー『ねぇっすよ!!』

恋「変態どもが」

悠「大丈夫、お前には期待してない」

恋「どういう意味じゃ!」

悠「細かいことは気にするな」

恋「細かくない!恋の沽券にかかわる!」

福太郎「らしいで」

悠「いうほど、沽券も何もないだろ」

恋「やはり、蹴っ飛ばす!」
ゲシッ!
悠「蹴られた」

福太郎「今の俺にはその衝撃を見るだけで痛いわ」

悠「どれだけの筋肉痛なんだ」

福太郎「いや、自分でも予想外に筋肉痛やねん」

すっきー『死体見すぎて神経がやられちゃったんじゃないっすか?』

福太郎「ぐちゃぐちゃになったりんねさん見なれとるのに今更死体ぐらいで」

恋「何ちゅう発言じゃ……」

悠「おれはナイーブだから無理だわ」

恋「ザイル並の神経じゃろが!」

悠「失礼だな。蜘蛛の糸のようだよ」

福太郎「蜘蛛の糸って丈夫やけどね。」

悠「だからいったんだよ」

恋「結局しぶといじゃろ」

悠「図太いんだよ」

すっきー『自分でいっちゃったっすね』

福太郎「悠やしね」

悠「なんかして欲しいことあるか?」

福太郎「ほんなら、トイレ運んでもらおか」

悠「あいよー。」
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