ｰ池袋:高級料亭ｰ

拳二「よーし、人払いも済んだからもう話していいぜ」

悠「特に話すこともないけどな」

ナズーリン「とりあえず疲れた……」

拳二「その耳飾りとらねぇのか?」

ナズーリン「これは直に生えてるのよ」

拳二「あ?」

福太郎「まぁ、それは置いといて……お疲れさん」

「「「『お疲れさん(さま、ン)』」」」

拳二「まぁ、お前らの場合はお憑かれにならないといいけどなぁ」

悠「そっちは問題ない。専門家だらけだし」

ラム「そういう専門でもないんだけどね。」

クロ「っか、アンタ、色々でてきたアレどうするんだよ」

拳二「ちゃんと綺麗な金にして配ってやるって、安心しろ。かっかっかっ!」

悠「安心できる要素がひとつもないな」

ラム「ホントに」

拳二「しかし、金塊やらなんやら見つけられるんだ。お前らそういう仕事やれよ」

福太郎「本来は着服したらいかんもんですやん」

拳二「死人に口なしだし、死人には不要だろ」

幽香「地獄の沙汰も金次第ともいうわよ」

拳二「かっかっか」

ラム「それにしても気になるのは……」

お仙『あの犬』

拳二「犬もいたのか?」

福太郎「犬っちゃ犬です。犬だったものともいうけど」

ラム「そうじゃなくて、探してる方の骨よ」

拳二「たしか殺されて身体だけ埋められたっー遺体探してるんだっけか?」

悠「そういうこと」

拳二「止めはしねーが、そんなもん見つかるか?」

ラム「見つからないから今に至ってるんですけどね」

ナズーリン「私は今日帰してもらえるんだろうな?」

幽香「どうする?」

福太郎「さすがに連日連れまわすんは迷惑やろから」

幽香「使えないから帰っていいそうよ」

ナズーリン「言ってなかったろう!」

悠「拳二、明日暇?」

拳二「いやいや、待て待て、いくらなんでも二日連続は無理だぞ」

福太郎「ですよね」

ラム「もう少し具体的なことが分かればねぇ……」

悠「っていっても、これ以上はなぁ」

拳二「殺人犯に吐かせるのが一番だろ」

悠「死んでるんだよ。そいつも」

拳二「なら、どうしょうもねぇな」

福太郎「……交霊」

ラム「は?」

福太郎「交霊術で聞きだせんやろか?」

ラム「交霊術って……いや、うーん……」

拳二「また、突拍子もないこと言いだしたな」

悠「このメンツならそうでもない」

ラム「どっちにしろすぐに行えるもんじゃないわよ」

福太郎「まぁ、そうやろね」