ｰ郊外某所-

悠「どっせーい!」

お仙『らっせーラ!』

幽香「……」

福太郎「みんな体力ごっついなぁ。」

ナズーリン「現金化したらいくらになるだろうか」

ラム「金相場は分からないけど、相当な値段になるでしょうね……」

クロ「あきらかにヤバい金塊だろうけどな」

悠「すいませーん!暇ならこっち手伝ってくれませんかねー!」

福太郎「はいはい、やりま……」

骨犬『ハッ!』
バッ!ザッザッ!

悠「うおっ?!」

福太郎「おー、掘りだした」

骨犬『ハッハッ』
ザッザッ、ポロ、ポロ

クロ「こぼれてる。骨こぼれてるからやめとけ」

悠「福ちゃん」

福太郎「はい、回収回収」

骨犬『くぅん……』

福太郎「はっきりとくっついてはないんやな」

クロ「標本模型かよ」

悠「そして、こっちはでねーしよぉ!」

幽香「むっ……なんか出てきたわよ」

悠「マジすか!」

お仙『あ、でもこれハ……』

頭蓋骨『……』

ラム「頭蓋骨……ね。」

悠「身体て……ないな」

福太郎「確か頭は埋葬されたんやんな」

悠「ああ…」

クロ「つまりこれは、外れか」

悠「そうだな。どうしようか、この頭」

幽香「手厚く葬ってあげたら?」

ラム「それって私にいってる?」

幽香「そうよ」

福太郎「それやったら、あの首吊りさんも埋葬したげよか」

ラム「えぇっ?!」

悠「その死体ってこっから遠い?」

福太郎「そこそこ。ってか、入ってきたところの近く」

悠「じゃあ、この頭蓋骨をもってそっちで埋葬するか」

幽香「もう一度穴掘りしなきゃならないの?」

悠「いや、もうなんかビームみたなので穴あけてもらえないっすか?」

幽香「いいわよ。そっちの方が得意だし」

福太郎「小規模な穴でよろしゅう」

ラム「はぁ、まだ一仕事あるのね」


～～


拳二「ふぁぁ……ん?お、帰ってきたか」

福太郎「どうも」

拳二「どうだったよ?」

悠「首吊り死体、服の残骸、犬の骨と頭蓋骨がでた」

拳二「見つけすぎだろ……」

福太郎「あと、これが例の物です。それとこの箱……」

お仙『よっこいしョ!』
どすんっ!

拳二「なんだこれ」

悠「中は金塊だ」

拳二「……マジか?」

悠「マジだ」

拳二「……よぉーし、お前ら今日は疲れただろう。俺ぁが飯食わしてやる。」

クロ「おいおい……」

拳二「ちゃんと換金してお前らの取り分もやるよ」

悠「それ以前にもらう気満々だな」