ｰ郊外某所-

拳二『あー、んー……しかしたない』

福太郎「はい」

拳二『財布に入ってる金だけ抜いて放置で』

福太郎「マジすか……」

拳二『お前らはなにも気にすることねぇ。そいつが悪いんだから』

福太郎「はぁ……ほんなら放置でええんですね。」

拳二『おう。また、なんかあったら連絡くれ』

福太郎「はい、はい、失礼します」

クロ「……放置か」

福太郎「財布からお金だけ抜いて放置やって」

ラム「えげつないわね。」

幽香「そもそもこの財布にお金なんてはいってないわよ」

福太郎「とことん不憫やな」

ラム「……アンタ、このままでいいのね?」

首吊り死体「……」
男の幽霊『うぅ、いい、もうねむらせてくれ……』

ラム「……つぎに行きましょう。」

福太郎「うい」


～～


お仙『あるーヒー』

悠「森のなかー」

ナズーリン「……」

お仙『熊さんニー』

悠「出会い頭にラリアットー」

ナズーリン「どんな歌だ!」

悠「レスラーベアの歌」

お仙『最後はタイガーマスクと一騎打チ』

ナズーリン「はぁ、訳の分からない歌をうたってないでちゃんと探してくれないかな」

悠「探したいのは山々なんだけど、どうしても気になることがあって」

ナズーリン「なんだい?なにか問題かい?」

悠「目の前で揺れるねずみ尻尾を思いっきりつかみたい誘惑と戦っていて……」

ナズーリン「……」
ゴスッ!
悠「ダウジングーっ!」

お仙『頭大丈夫カ?』

悠「大丈夫だ、問題ない」

ナズーリン「中身が大問題だよ」

悠「不思議とよく言われる」

ナズーリン「会って数時間だけど不思議でも何でもないといわせてもらうよ」

悠「ナーズちゃんってよんでいい?」

ナズーリン「やめたまえ」

お仙『じゃあ、ミッ……』

悠「それ以上はいけない!!」
ナズーリン「ダメだ!」

お仙『冗談ダ』

ナズーリン「なぜだろう……よくわからないが今必死に止めないといけない気がした」

悠「ナズーリンマウスぐらいにしとけ」

お仙『オッケー』

ナズーリン「おい、やめっ……ん?」

悠「どした、ナズ子」

ナズーリン「反応があった。」

お仙『悠、ランタンの火が揺れてるゾ』

悠「おおっ!こっち、ポイな」

ナズーリン「この辺りだけど……それらしいものがないという事は……」

お仙『上から来るぞ、気をつけロ!』

悠「いや、土の中だろ」

お仙『だよナ!』

ナズーリン「コイツらめんどくさい……」