第拾夜『福太郎の不思議な日常』

ー集合墓地:あやかし屋ー

福太郎「それでどこなん?」

悠「明日一緒に行こう。今日はおれが駄目だ。さすがに眠い……」

福太郎「んっ、分かった。何かいるもんとかあるかな」

悠「穴掘るだろうし手袋とスコップかな。あとは……気合と運」

福太郎「運が難しいな」

悠「そだな。ふぁぁ……んっ、そういやひとり?」

福太郎「んっ、幽香さんが昨日知らんうちに帰ってしもたし皆はとりあえず置いてきた」

悠「ああ、そうだ。この話というか幽霊の彼女を連れてくかどうかは福ちゃんの判断に任すわ」

福太郎「んー……見つからんかったらさらに落ち込ませそうやし。黙っとこかな結果が出るまでは」

悠「それもいいだろう。んじゃ、おれは帰って寝るわ」

絡新婦「お、おい」

悠「なんじゃらほい?」

絡新婦「さっきは、その、阿保とかいって……悪かった」

悠「いいよ、いいよ。別にモンハンしてたのは本当のことだし」

福太郎「何処までいった?」

悠「集会所の☆1は全部潰してハンターランク2になった。あと、二つ名モンスターに挑んだけど三落ちした」

福太郎「マジで?」

悠「硬いし、攻撃にノックバックついてたし、せめて攻撃が弾かれない武器がないとダメだわ。ほんじゃな」

福太郎「んー、色々ありが」

悠「それは全部終わったから聞くわ……ふあぁぁっ。」

福太郎「……カッコええやろ」

絡新婦「べ、別に」

骨女『いやー、ああいう真面目な顔したの初めて見ましたよ』

福太郎「スイッチが入ったらああなんよ」

骨女『なるほど、でも私は7:3で福さん派ですね』

福太郎「んっ、そらどうも」

骨女『もっと喜んでもいいんですよ?』

福太郎「喜んどるよ。とりあえず、俺も帰るわ」

骨女『それなら、これをどうぞ』

福太郎「なにこれ?」

骨女『なんとなく渡さなきゃいけないと思ったものです。あと、おめでとうなんし』

福太郎「ようわからんけど、くれるいうんならもらっとくわ」

骨女『はーい』


~~


ー福太郎の部屋ー

福太郎「ただいま」

メリー「お帰りなさーい」

お仙『お土産ダ!!』

クロ「お前は……」

福太郎「お土産でおうとるよ」

すっきー『なんなんすか?』

福太郎「さぁ」

クロ「なんで持ってきた本人が「さぁ」だよ」

福太郎「骨子ちゃんにもらったんよ。開けてみるわ」

【1000日おめでとうケーキ】

クロ「ケーキだな」

メリー「ケーキだね」

お仙『ケーキ』

すっきー『ケーキっすね』

福太郎「んー……とりあえず、おめでとう!」

クロ「適当だな、おい」

福太郎「まぁまぁ、明日に備えて食べよで」

メリー「明日?」

福太郎「あとで説明するわ」
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