ｰ福太郎の部屋ｰ

悠「それでおれにラヴコールするってなにか用事かな?」

クロ「ラヴはいらねーだろ」

悠「ラヴはクラフト?」

クロ「うるせぇ、黙れ」

福太郎「ちなみに悠」

悠「ん?」

福太郎「左向いて」

悠「左」

首のない女『……』

福太郎「何が見える?」

悠「輝かしい未来」

クロ「……」
ゲシッ!
悠「無言でけられたんだが?」

お仙『ご褒美ダ』

悠「ああ」

クロ「納得すんな!キショクワルイ!」

悠「何が見えると言われたら普段通りの部屋だけど」

福太郎「ふむ、ってことは……やっぱり見えてないんやな」

ラム「霊感はないって言ってたわね。」

悠「ないよ。でも、気配ですっきーの居場所はわかる」

すっきー『いい気分がまるでしないっす』

福太郎「ちなみにすっきー以外の気配は?」

悠「……いわれてみれば何だろう、気配を感じる」

幽香「鋭いのか鋭くないのかわかんないわね。」

福太郎「どのあたり?」

悠「……」
うろうろ、うろうろ

すっきー『……』

悠「ここらにすっきー」
もにゅっ!
すっきー『胸をつかむなーーーー!!』
ベシベシ!
スカスカ!
悠「それで……」

ラム「なんでピンポイントで胸をつかめた…」

福太郎「悠やからかな。ただ、まったく感触もリアクションも感じ取れてないらしいです」

メリー「なら、セクハラしなきゃいいのに」

クロ「変態のやることだ深く考えるな」

幽香「私は特になにもされてないけど?」

福太郎「悠も命は惜しいんやと思います」

悠「……ここだ、ここにいる。」

首のない女『おー』

福太郎「正解」

悠「マジで?新しい幽霊?」

福太郎「ちょっと訳ありのな。」

悠「でも、女の幽霊だろ?」

福太郎「せやで」

ラム「なぜ、それがわかるのよ…」

クロ「考えたら負けだ」

福太郎「女の子。ただちょっと頭がないだけ」

悠「デュラハンてきな?」

クロ「そのたとえはどうなんだ…」

福太郎「んー、そうそう。」

悠「どこに首を落としてきたんだ?」

首のない女『それがわからなくて困ってます』

福太郎「それがわからんで困っとるんよ」

悠「……じゃあ、そこにいる道士たんに探してもらえばいいんじゃないか?」

ラム「探したけど見つからなかったのよ。あと「たん」ってつけるな」

福太郎「どうも二十年くらい前に殺されたっぽいんやけど首が切られた現場を探してもらえんかな?」

悠「誰が?」

福太郎「悠が」