ｰ集合墓地:あやかし屋ｰ

福太郎「まいど」

骨女『まいどなんし。おや、今日は大人数ですね』

福太郎「ちょっとピクニックしててな」

骨女『それは楽しいそうですね。』

クロ「っても、ちょっとした東京めぐりだけどな」

幽香「興味深いものが多かったわ」

お仙『私、東京バナナはじめて買っタ』

首のない女『私も』

骨女『……ユニークなひとがいますね。』

福太郎「ちょっとした知り合いなんよ」

絡新婦「あれは飲み食いできるのか?」

福太郎「喉に直接流し込めるもんはいけるらしい」

二口女「流動食という奴じゃね」

福太郎「意外というか、やっぱり皆、頭がなくても驚かんな」

骨女『まぁ、わっちらも妖怪ですからね』

絡新婦「そういう妖怪もいるさ。だいたいうちにも首が伸びるのと飛ぶのが居る」

ろくろっ首「はい?」

抜け首「呼んだ?」

首のない女『頭がある人がうらやましい』

ろくろっ首「あら、頭ないんやね～」

抜け首「それは大変だわね」

クロ「首トークか…?」

福太郎「そういえば、骨子さんも一応頭外せるんよな」

骨女『骨ですからね。』

クロ「どいつもこいつも…」

お仙『……ちょっと勇気がいるな』

クロ「取り外そうとすんな!」

幽香「捥いであげましょうか?」

骨女『店内でのスプラッタ行為はご遠慮ください』

福太郎「店外でもご遠慮してほしいな」

幽香「冗談よ。捥いだりなんてしないわ。」

福太郎「やってって、もしいうとったら?」

幽香「綺麗に刎ねてあげたわよ」

クロ「どっちにしろほぼ本気じゃねーか」

幽香「して欲しいというなら叶えてあげる優しさよ」

骨女『口は禍の元ですね』

絡新婦「あの妖怪……ヤバいな」

二口女「ただ者ではないね」

お仙『ゆうかりんはお花の妖怪だゾ』

骨女『お花の?』

幽香「ええ、私は花の妖怪よ。」

骨女『ああ、それなら……この花を元気にできませんか?』

幽香「……」
スッ
ぱぁぁぁ!

骨女『おぉっ!一瞬で元通りに』

福太郎「普通にすげぇ。」

幽香「ただ、元気にしただけで時間が経てば枯れるわ。あくまでも一時的よ。花の命は短いからね。」

骨女『それでもありがとうございます。』

お仙『ゆうかりんの命は長そうだけどネ』

幽香「褒め言葉……と、一応受け取っておくわ」

クロ「命知らずか!」

お仙『復活した命、大切にしてるサ!』