ｰ大江戸学園:喫茶店ｰ

由佳里「じ～」

灯「……」

光姫「由佳里、あまりひとの顔をじろじろと見るものではないぞ」

由佳里「す、すいません」

灯「私の顔に何かついていますか?」

由佳里「い、いえ……ただ、本当に女性みたいだなぁ～と……」

灯「よく言われますが本当に男ですよ。なんならお見せしましょうか?」

由佳里「へ?」

摩耶「男の子である証拠を?」

灯「はい」

由佳里「男の子である証拠……そ、そんなのダメですよ///?!」

灯「駄目ですか?本人証明書のコピーなんですけど」

由佳里「……へ?」

光姫「ハチ、一体何を想像したんじゃ」

由佳里「あ、あぅぅ///」

摩耶「本人証明のコピーとかって大事だよね。僕も買い物とかできないときあるし」

灯「こまりますよねぇ。」

光姫「わしも服のサイズとかでは困ることが多い」

摩耶「僕なんてほとんどレディースですよ。」

灯「あ、それ分かります。メンズのSでもだぼだぼだったり」

由佳里「う、うらやましい…」

光姫「スタイルの面から見ると確かに羨ましいの」

摩耶「二人は気にすることないんじゃないですか?」

光姫「いやいや、食べ歩きのために日夜努力しておるよ」

灯「そうなんですか。僕は逆に肉をつけようとしているんですけどなかなか……」

摩耶「分かるわかる。ムキムキになりたいよね。」

灯「はい、ムチッとした胸筋に割れた腹筋、太い二の腕が憧れです」

由佳里「……いまのままのがいいと思います」

光姫「人の憧れは本にわからんのぅ」

摩耶「真反対のものっていいじゃないですか」

灯「そうですよね。僕、昔相撲取りになりたいと思ってましたし。」

ざわざわ…
ざわざわ…

光姫「今の発言で店がざわつき始めたの…」

灯「でも、周囲から反対されまして。アイドルになれなんていわれだす始末でした……」

由佳里「アイドルになりましょうよ?!むしろ、今からでもそっちだったら全然なれますよ?」

灯「あはは。矢も白い冗談ですね」

由佳里「光姫さまぁ」

光姫「ま、まぁ、相撲取りにならんで良かったではないか……｣

摩耶「わかるなぁ。僕もボディビルダーに憧れてたときあったよ」

ざわわ……
ざわわ……

光姫「お主らのひと言ひと言で周囲がざわつくようになってきとる……」

由佳里「ひとの発言力ってすごいですねぇ…」

灯「毎日生卵とか飲んでたんですけどね……。」

摩耶「僕も三食肉食べてたのに大きくならなかったなぁ」